ブレスレットの修理代は、作りと壊れ方で変わります。金・銀・プラチナのチェーンなら、留め具の輪を閉じるだけか、途中の切れを溶接するかで料金が違います。バングルは歪み・切れ・折れの順に作業が重くなり、天然石のブレスレットはゴムの通し直しになります。
公開されている料金の例
修理店や工房が公式サイトに載せている料金を、壊れ方ごとに1つずつ並べました。どれも他店の公開料金で、多くは「〜から」の最低料金です。
| 壊れ方 | 直し方 | 公開例 |
|---|---|---|
| 留め具の根元の輪が開いた | 輪を閉じる | 1,100円〜・即日 |
| チェーンが途中で切れた | 溶接 | 4,400円〜(K18・K18WG・Pt900)・納期10日 |
| 引き輪が壊れた | 部品の交換 | 1,000円〜(部品代は別) |
| バングルが歪んだ | 形を戻す | 3,300円〜 |
| バングルの継ぎ目が切れた | 溶接 | 3,000円〜 |
| バングルが折れた | 溶接と補強 | 13,200円〜(板を貼る補強込み・税込) |
| 天然石のゴムが切れた | 通し直し | 1本1,150円(送料込・税込) |
※税込と書いているのは、バングルの折れとゴムの行だけです。ほかは税の表示がありません。
同じ壊れ方でも、太さ・素材・ブランドで料金は上がります。見積もりは「部品代込み・税込の総額」で聞くと、店ごとの書き方の違いに惑わされません。
金属をつなぐ修理と、ゴムを通し直す修理
最初に、ブレスレットがどの作りかを見ます。金属どうしをつないだ作りか、ゴムやワイヤーに石を通した作りかで、修理の中身が違います。
金属のチェーン・テニス・バングル
- 金属を熱でつなぐ(溶接)修理
- 金・銀・プラチナかどうかで可否が分かれる
- ブランド品は追加料金のことがある
ゴム・ワイヤーに石を通した品
- ゴムやワイヤーを通し直す修理
- 買った店の無料期間があることがある
- 石が欠けたら石代が加わる
金属のブレスレットでは、素材が金・銀・プラチナかどうかが分かれ目です。ある工房も金属同士の溶接が要る修理は金・銀・プラチナだけ受けると書いています。
自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。
チェーンと留め具の修理
チェーンのブレスレットは、ネックレスのチェーンと同じ直し方です。留め具の根元の小さな輪(丸カン)が開いただけなら、輪を閉じて済みます。チェーンの途中で切れていれば、溶接(ロー付け:別の金属を溶かして流し込み、切れ目をつなぐ方法)が要ります。
留め具の交換は、工賃に部品代が足されます。表の引き輪の料金は工賃だけです。シルバーのブレスレットの留め具が切れ、レーザー溶接で直した同じ工房の事例では、加工代金が8,000円でした。
ホワイトゴールドの品は、溶接した所の色を戻すため、表面のメッキをかけ直すことがあります。同じ工房の料金表にもホワイトゴールドの品は別にメッキ料金がかかる場合があるとあります。見積もりでは、メッキ代が入っているかも聞いてください。
切れた場所ごとの料金の違いや、直しにくいチェーンの種類はネックレスのチェーン修理の料金にまとめています。長さを短くしたいだけなら、同じ工房ではチェーンのブレスレットで1,000円〜です。詰め方はブレスレットの長さ調整の料金で確かめられます。
テニスブレスレットの切れと石取れ
テニスブレスレットは、石を1つずつ留めたコマを連ねた作りです。コマの間が切れたら溶接で直します。ある工房のレーザー溶接の事例では、K18ホワイトゴールドが7,000円、プラチナが8,000円でした。
石が取れたら、石の留め直しになります。ある修理店の料金表では、取れた小さな石の留め直しが1個1,000円〜(税別)です。新しい石の代金は入っていないので、石をなくしたなら石代が足されます。
留め具が緩いテニスブレスレットは、外れて落とす前に調整してもらいます。ある工房の事例では、留め具の緩みの調整が3,000円でした。コマの詰め方や石の足し方はテニスブレスレットの修理にあります。
バングルの歪み・切れ・折れ
バングルは1本の太い金属の輪なので、歪み・切れ・折れで作業が違います。公開例では、歪み直しより折れの補強のほうが高くなっています。
継ぎ目の切れは溶接で直します。表に載せた工房は、太さや厚みで料金が変わると書いています。
折れは、つなぐだけだと同じ所がまた折れやすいため、内側に金属の板を当てて溶接し、補強します。シルバーのバングルを板で補強した事例では、ある工房の料金が18,000円(税別)でした。ある銀細工の店は、シルバーのバングルの折れを石なし5,000円/石や飾りあり8,000円(税抜・補強は別)としています。
折れたバングルは、補強の板の分だけ内側の見た目が変わります。燻し(わざと黒くした仕上げ)やメッキがかかったバングルは、そのかけ直しの代金も別にかかることがあります。
天然石・ゴムのブレスレット

天然石のブレスレットのゴムは、使っているうちに伸びて切れます。石と石の間のゴムに毛羽が出てきたら、替えどきです。切れてからだと石が散らばってなくなるので、緩んだ段階で替えるほうが安心です。
最初に買った店に聞くのは、無料で直せることがあるからです。ある天然石の店は自店で買ってから1年以内なら、ゴム交換・修理は無料としています。同じ店でも、他の店で買った品は1点1,000円(税込)です。
他の店で買った品のゴム交換の公開例は、次のとおりです。
| 公開例 | 料金 | 条件 |
|---|---|---|
| 公開例1 | 1本1,150円(送料込・税込) | 4〜6日ほど(納期の約束はしない) |
| 公開例2 | 1,650円〜 | その場ではなく預かりで、10日 |
| 公開例3 | 2,000円(シリコンゴム・税別) | 20cm以下 |
送料が別の店なら、往復の送料を足した総額で比べます。
ゴムを自分で通し直すなら、切る前に石の並びを写真に撮り、石を順番に並べてから作業すると元の並びに戻せます。親から譲られた品や、数珠のように並びに意味がある品は、自分でほどかないほうが安心です。
溶接を断られやすい素材とブランド品
メッキ・真鍮・ステンレスのブレスレットは、溶接の修理を断る店があります。熱を加えると素材が溶けたり、表面のメッキがはがれたりするからです。ある修理店は真鍮・メッキ品は溶接を伴う直しができないと説明しています。
歪み直しは溶接が要らないので、真鍮の品でも受ける店があります。ある修理店はバングルの歪み直しについてシルバー925と真鍮は直せて、ステンレスは事前に相談としています。
金メッキのブレスレットの色がはげたなら、修理ではなくメッキのかけ直しです。ある修理店の料金表では、ブレスレットで3,500円〜(税別)です。直し方は金メッキがはがれたら直せるかにあります。素材が分からないときは、留め具の近くの刻印を刻印図鑑で読んでください。
ブランドのブレスレットは、まず買ったブランドに保証が残っていないかを聞きます。たとえば4℃は購入から1年間、通常使用での不具合は可能な限り無償で直すとしています。保証が終わった品を他で直すと、工房の料金表にもあるとおりコンビ・ブランド品は追加料金がかかる場合があるので、見積もりで追加料金を確かめます。他で直すとブランドの保証がどうなるかは、ブランドのジュエリーを他店で修理してよいかで確かめられます。
写真で分かること、現物で決まること
写真で分かるのは、どの作業に当たるかと料金の見当までです。溶接できる素材か、切れ目の周りが傷んでいないかは、現物を見て決まります。
写真で分かること
- 切れた場所(留め具の根元か、途中か)
- 作り(チェーン・テニス・バングル・ゴム)
- 留め具の近くの刻印
現物で決まること
- 刻印どおりの素材で、溶接できるか
- 切れ目の周りのひびや、ほかのコマのすり減り
- 石のすぐそばを溶接できるか
石のそばの切れは、写真の段階では料金が決まりにくい修理です。ある修理店も石留め付近の溶接や特殊形状は別に見積もるとしています。
どの作業に当たるかを先に知りたいなら、切れた所・留め具・刻印を撮って写真で相談することができます。取れた石や部品が残っていれば、それも一緒に写すと、部品を新しくするかどうかの見当が付きやすくなります。
送るときと、直した後
宅配で送るなら、往復の送料と、配送中の補償があるかを先に聞きます。
頼む前に、修理の後の保証があるかも聞いてください。ある工房は修理・加工の保証期間は6か月として、同じ所がまた壊れたら連絡するよう案内しています。預かり証と領収書は、保証の期間が過ぎるまで残してください。直した後にまた壊れたときの伝え方は、修理後の不具合と保証にあります。
直さなくていいケース
金や銀、プラチナのブレスレットを直すか迷うなら、地金(素材の金属)としてのおおよその価値を地金の価値の目安計算で出し、修理代と比べて決めてください。
今日やること
- 1着けるのをやめる切れた・留め具が緩いまま着けず、取れた石や部品は小さな袋に入れて残す
- 2買った店に聞く「御社で買ったブレスレットのゴム(留め具)が壊れました。無料で直せる期間はありますか」
- 3写真を撮って聞く切れた所・留め具・刻印を撮り、「K18のブレスレットが途中で切れました。部品代込み・税込の総額と期間、宅配なら往復の送料を教えてください」と書いて送る
