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金メッキの剥がれは補修できる?|自分でできる範囲・再メッキの料金・断られる素材と石

更新 2026年10月26日・出典の最終確認 2026年10月25日

縁の金色が剥がれたペンダント(イメージ)

金メッキの剥がれを家で補修するなら、手軽なのはメッキ調のペンで色を塗るつなぎです。ペンは金属の膜を作らず、こすれるとまた落ちます。金の色を戻すには、店で品物全体にメッキをかけ直す「再メッキ」を頼みます。土台の金属や付いている石によっては、断られることがあります。

自分でできる補修と、できないこと

自分でできるのは、剥げた所を目立たなくするところまでです。金属の膜を付け直すのは、メッキの設備を持つ店の作業です。

自分で塗るか、店で再メッキか

メッキ調ペン(自分で塗る)

  • 色を塗るだけで、金属の膜はできない
  • こすれると、また剥がれる
  • 人前に出る日までのつなぎに使う

全体の再メッキ(店に頼む)

  • 金属の膜を付け直すので、色が全体でそろう
  • 使った品は、汚れや酸化を取る処理が加わることがある
  • 土台や石で断られることがある

メッキ調のペンは、修理店の説明では一時的な応急処置としての着色です。市販品には、ゴールドとシルバーの2本組で968円(税込)のメッキ調マーカーなどがあります。毎日肌に当たる指輪の内側や、ピアスの耳に通す部分に塗るのは避けてください。

剥げた所だけを店でメッキし直す方法も、メッキ加工会社は勧めていません。剥がれた部分だけの金メッキは難しく、費用も高くなり、出来栄えも勧められないとしたうえで、金メッキをすべて剥がしてから再メッキするほうが、出来栄えも費用もよいと答えています。

メッキの膜は薄く、ある加工店の通常のメッキは再メッキの厚さは通常0.05μ〜、厚メッキ0.5μ〜です(1μは1mmの1000分の1)。剥げた所に見えているのは、中の土台の金属です。宝飾店もメッキ加工されたジュエリーは、使用頻度によって年月とともに地金の色が出てくると書いています。

刻印に「GP」とあれば金メッキです(GP=金めっき)。「SV925」と「GP」が並んでいれば、土台は銀です。「K18」だけで「GP」がない品の色の変化は、メッキの剥がれではありません。その場合は金が変色・黒ずみしたときを読んでください。GF(金張り)やPVDとの違いは18KGPとは、刻印の読み方は刻印図鑑で確かめられます。

再メッキの料金(公開されている例)

再メッキの料金は、品物の大きさと、下地の処理が要るかで変わります。次の表は、修理店とメッキ加工店が公式ページに出している料金を、2026年10月24日に確かめたものです。どれも「〜から」の最低料金です。

品物 公開されている最低料金
指輪(公開例1) 2,750円(税込)〜
指輪(公開例2) K18メッキ3,300円〜(税込)
指輪(公開例3) メッキのみ4,400円〜(税込)
ネックレス(公開例4) 3,700円〜(税別)
ピアス・ペア(公開例4) 3,300円〜(税別)
ブレスレット(公開例4) 3,500円〜(税別)

※ 公開例1〜4は別の店。公開例4のネックレスは、チェーンとトップを合わせた料金です。

品物ごとの再メッキの最低料金
指輪A2,750円(税込)〜
指輪BK18メッキ3,300円〜(税込)
指輪Cメッキのみ4,400円〜(税込)
ネックレス3,700円〜(税別)
ピアス・ペア3,300円〜(税別)
ブレスレット3,500円〜(税別)

剥げた品は、この最低料金だけでは済まないと考えてください。郵送で受けるメッキ加工店は、使っていた品の再メッキは、酸化取りか磨きの処理が必須としています。同じ店で、メッキだけの料金は指輪で1,980円〜(税込)ですが、これは新品か磨き済みの品が前提です。下地の「酸化取り」は別料金で1,650円〜4,400円(税込)です。公開例4の店も、部分メッキ・マスキング・下地処理は別料金と書いています。

公開例で見る:剥げたネックレスを再メッキに出す仮の数字
ネックレスの金メッキ(チェーンとトップ・公開例4)
3,700円〜(税別)
下地処理
状態により別料金
郵送の往復の送料
店による(依頼者の負担とする店がある)
支払う額3,700円〜(税別)に、下地処理と送料を足した額

※ 修理工房の料金表の最低価格です。税込の総額で見積もってもらうと比べやすくなります。

大きい品や傷んだ品は、もっと高くなります。ブランドの大きい真鍮のブレスレットで、24,000〜26,000円ほど(税の表示なし)という見積もりの例が公開されています。ある修理店は、K18色の再メッキの目安を指輪・ネックレスとも10,000円〜25,000円(税の表示なし)と出しています。

見積もりは、次の3つを分けて出してもらうと、何にいくらかかるかが分かります。

  • メッキだけの料金
  • 酸化取り・下地の処理・磨きの料金
  • 往復の送料と、断られたときの返送料

断られたときの送料は店で違います。ある加工店は加工できなかった品は着払いで返送としています。送料を依頼者の負担とする加工会社もあります(送料は依頼者の負担)。

自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。

受けてもらえる品・断られる品

再メッキを受けてもらえるかは、土台の素材と、付いている石で決まります。郵送で受けるあるメッキ加工店の記載をまとめると、次のとおりです。

品物 その店の扱い
土台が真鍮・銀・金・プラチナ 受ける
土台がステンレス 受ける(断る店もある)
土台がチタン・アルミ・樹脂 断る
接着で留めた石がある 断る
真珠・エメラルド・トルコ石付き 断る

その店が受ける素材はプラチナ・ゴールド・シルバー・真鍮・ステンレス・スズ合金、断る素材はタングステン・チタン・アルミ・特殊な合金・プラスチックです。ステンレスは、別のメッキ加工会社がステンレスや合金にはメッキできないとしています。石の付いた品について、その店は接着で石を留めた品はメッキできないとしています。真珠・フェイクパール・エメラルド・ブラックダイヤモンド・ターコイズなどが付いた品もメッキできないとも書いています。

受けてもらえる真鍮の品でも、傷み方しだいで仕上がりが落ちます。宝石工房は真鍮のアクセサリーなら、状態によって再メッキできるとしたうえで、真鍮が腐食していると磨けず、メッキがきれいに付かないことがあると説明しています。素材によっては下地のメッキが要り、割高で3週間〜かかる場合があるとも書いています。メッキ加工店も、真鍮や合金の土台は、磨いても新品に近い光沢が出にくいことがあるとしています。

金属アレルギーがある人は、下地の金属も聞いてください。あるメッキ加工店は、原則としてニッケルを使わないとしつつ、原則ニッケルを使わないが、真鍮・合金の品などは下地にニッケルを使うことがあると書いています。

白い色の品(ホワイトゴールドやロジウムメッキ)が黄ばんだときは、ロジウムメッキのかけ直しを読んでください。

写真で分かること・現物を見ないと決まらないこと

再メッキの相談は、写真で先に見当をつけられます。最終の料金と仕上がりは、品物を手に取って下地の傷みを見てから決まります。

写真で分かること 現物を見ないと決まらないこと
刻印(GP・SV925など) 刻印のない品の土台の素材
石の種類と留め方 石が接着か、爪で留めたか
剥げた範囲と品物の大きさ 腐食の深さと、磨けるか
料金のおおよその区分 下地メッキが要るか、最終の料金

撮るのは、品物の全体、剥げた所の拡大、刻印、石の付いた所の4枚です。さびのような変色があれば、その所も写します。

直すか買い替えるか

直すか買い替えるかは、再メッキの総額(下地処理と往復の送料を含む)を、同じような品を買い直す値段と比べて決めます。

剥がれた品の決め方
刻印と石を見る土台の素材と、真珠・接着の石がないか
写真で相談する受けられる品か、下地処理が要りそうか
総額を出してもらうメッキ・下地の処理・往復の送料
値段と比べる買い直す値段より高ければ買い替える

思い出の品で、同じ物が手に入らないなら、再メッキに出す価値があります。毎日着けて何度も剥げる品なら、同じ形を金やプラチナで作り直す相談もできます。作り替えの考え方はジュエリーリフォームとはで確かめられます。

メッキの品は、チェーンが切れたときの溶接にも向きません。修理店はメッキ品は加熱で変色・剥離、研磨で表面が消えやすく、通常の溶接や仕上げが制限されると書いています。剥がれと切れが同時にあるなら、熱を使わずにつなげるかを先に聞いてください。切れたチェーンの直し方と料金はチェーン修理の料金で確かめられます。

直せる品か自分で決めきれないときは、上の4枚を撮って写真を送って相談すると、受けられる品かと、下地処理を含めた総額の見込みを聞けます。

再メッキの後の持ちと手入れ

柔らかい布と個別収納用の袋(イメージ)

再メッキをしても、メッキはいずれまた剥がれます。郵送で受けるメッキ加工店は、再メッキの持ちを大切に使えば数年は問題ないが、個人差があるとしています。期間は品物が届いてから8営業日〜です。厚いメッキを選べる店もあり、同じ店は厚いほうが長持ちすると書いています。

アクセサリーのメーカーは、新品のメッキ品でも、寿命の目安を数ヶ月〜数年としています。持ちを延ばす手入れは、次の3つです。

  • 汗:汗でもメッキが剥がれやすくなるので、汗が付いたら水で流して乾かす
  • 温泉:硫化水素などで黒く変わるおそれがあるので、必ず外して入る
  • 保管:直射日光と高温多湿を避け、チャック付きの袋で空気に触れないようにする

黒ずみは、剥がれとは別の変色です。メッキ加工会社は空気中の硫化水素は金メッキの表面を黒く変色させると説明しています。土台が銀の品が黒くなったときは、シルバーの黒ずみの落とし方で、液に浸けたりクロスでこすったりする前に確かめる点を読んでください。

今日やること

  1. 1刻印と石を見るGP・SV925・K18の文字と、真珠や接着の石がないかを確かめる
  2. 24枚撮って相談する全体・剥げた所・刻印・石の付いた所を撮り、「金メッキのピアスが剥げました。再メッキできますか。下地処理と往復の送料を含めた税込の総額を教えてください」と書いて送る
  3. 3買い直す値段と比べる総額のほうが高ければ買い替え、思い出の品なら再メッキを頼む

出典