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18KGP(K18GP)とは?金メッキで中身は金ではない|GF・PVDとの違い、再メッキの料金、修理やサイズ直しを断られる理由

更新 2026年10月25日・出典の最終確認 2026年10月25日

金メッキが摩耗した真鍮リング(イメージ)

18KGP(K18GP)は、18金の色をした金メッキという意味です。GPは「ゴールドプレーテッド(金メッキ)」の略で、18金なのは表面の薄い膜だけです。中身は真鍮などの別の金属で、刻印の「K18」は膜の品位を表しています。

K18・K18GF・K18GPの違い

K18(750)

  • 全体の75%以上が金
  • 削っても中まで同じ金属
  • サイズ直し・溶接ができる

K18GF(金張り)

  • 芯の金属に18金の板を貼り合わせる
  • 18金の板が重さの20分の1以上
  • 1/20 K18GF のように割合を書く

K18GP(金メッキ)

  • 芯の金属の表面に18金の薄い膜
  • 膜は1mmの1000分の1単位の薄さ
  • 熱や磨きで膜がはげる

刻印の読み方

刻印の「GP」「GF」「RG」は、金が表面にしかないことを表す記号です。日本ジュエリー協会の表示規定では、めっきの表示は最表面の皮膜金属を表すと決められています。K18GPの「K18」は、表面の膜が18金だという意味です。

刻印 意味 金があるところ
GP(K18GP・18KGP) 金メッキ 表面の薄い膜
GF(K18GF・1/20 K18GF) 金張り 貼った板(重さの20分の1以上)
RG 金張り 貼った板(重さの20分の1未満)
SV925 GP など 銀にメッキ 中身は銀、表面が金
PVD 真空で付けた膜 表面の膜

※ GP・GF・RGの意味は日本ジュエリー協会の表示規定によります。金張りの数値は厚みではなく材料の質量比です。

本体が金や銀なら、貴金属の表示に続けてめっき記号(例 K18 RHP)という決まりがあります。前に本体の刻印がなく、GPだけが付いた品物は、中身が金・プラチナ・銀ではない可能性が高いものです。

金張り(GF)は、パーツの卸会社の説明では真鍮などの芯の金属に、金合金を熱と圧力で貼り合わせたものです。PVDは、メッキ加工会社の説明では真空中で物質を物理的に蒸発させ、表面に薄い膜を作る技術です。ステンレスにPVDで金色を付けた品は、めっきとも金張りとも違います。ステンレスの指輪のサイズ直しはチタン・タングステンの指輪がサイズ直しできないときに分けて書いています。

GEP・HGEなど、GP以外の英字が付いた品物もあります。K18の前後に見慣れない英字があれば、まず表面だけ金の品物ではないかを疑います。見分けに迷う刻印は指輪の刻印の意味と見方で引けます。

厚みと、はげたら何色が出るか

下地の色が異なるメッキ見本(イメージ)

メッキの膜はとても薄いものです。アクセサリーのメッキ加工会社は、イエローゴールドめっきは10μまで可能だが、依頼が多いのは0.1〜2μと書いています。1μ(ミクロン)は1mmの1000分の1です。再メッキを受ける加工会社は、再メッキの厚さは通常0.05μ〜、厚メッキ0.5μ〜としています。この薄い膜が着けているうちにこすれて減ります。宝飾店も、メッキ加工されたジュエリーは、使用頻度によって年月とともに地金の色が出てくると説明しています。

はげた所の色で、中の金属の見当がつきます。黄みがかった赤茶なら真鍮、白っぽい銀色なら銀かニッケルの下地が見えています。金やロジウムのメッキの下地に、ニッケルメッキを入れることがある(光沢が増す)ので、銀色が出ても中身が銀とは限りません。アクセサリーの製造会社は、メッキはミクロン単位の薄い膜で、何層にもなっていると説明しています。

手元の品で何ができるかは、写真を送って工房に相談できます。

修理・サイズ直しを断られる理由

メッキの品は、熱をかける修理に向きません。溶接(ろう付け)やサイズ直しは熱をかけてつなぐ作業なので、表面の膜がはげ、そこだけ色が変わります。加工店の説明では、メッキの品は溶接で変色するので、溶接の前にメッキを磨き落とし、溶接の後にメッキをかけ直すとされています。

断られる理由はもう2つあります。1つは継ぎ目の色です。真鍮の指輪のサイズ直しは銀ロウでつなぐので、継ぎ目が銀色になると加工店は書いており、金色にそろえるには溶接後のメッキが要ります。もう1つは素材そのもので、素材の分からない安い合金は、火やレーザーでほぼ確実に溶けるので断る店があります。金・プラチナ・シルバー以外のメタルは溶接不可とする店や、ステンレス・真鍮・メッキ・コーティング製品などは修理を受けない店もあります。

熱をかけない修理なら、メッキの品も受けてもらえることがあります。ネックレスが切れたときに丸カン(輪の形の小さな金具)でつなぐ修理は熱をかけないので、あるチェーン修理店は素材別の料金表にメッキの品も載せています。同じ店の丸カンでつなぐ修理の公開料金は1,650〜3,300円(税込)・即日最短15分です。チェーンの切れ方ごとの直し方はネックレスのチェーン修理の料金と日数にあります。

18KGPの品が壊れたときの決め方
壊れ方を見る切れた・曲がった・色がはげた
熱を使わない修理を聞く丸カンでつなぐ・金具の交換
色は再メッキで戻す直した所の色の差も、ここでそろえる
直せないなら作り直す同じ形を18金で作るか、手放すか

指輪のサイズ直しは、輪を切って熱でつなぐのが基本です。18KGPの指輪で受ける店が見つからないときは、サイズの合う指輪を買い直すほうが早いことがあります。断られたときの他の手は指輪のサイズ直しができないときで確かめられます。

再メッキの料金

色がはげたメッキの品は、再メッキ(メッキのかけ直し)で色を戻せます。他店が公式サイトに載せている指輪の金色の再メッキの最低料金を5店で確かめると、幅は1,500円から4,400円、中央値は2,750円でした。税別1店・税込4店が混ざり、いずれも最低料金です。

公開例 再メッキの料金 条件
公開例1 1,500円〜(税別) 指輪・最低料金
公開例2 K18メッキ3,300円〜(税込) 最低料金
公開例3 メッキのみ4,400円〜(税込) 最低料金

※ 2026年10月25日に確かめた他店の料金です。同じ額で加工できるという意味ではありません。

最低料金で終わらないのが、使った品の再メッキです。公開例1の店は、新品でない品は新品仕上げ(別途2,000円〜)の下処理が要るとし、メッキだけを頼むと追加諸経費1,000円としています。公開例3の店は、表面が荒れていれば磨き直しの代金が加わり、石や金具によってはメッキできないと書いています。見積もりは「磨き直しと諸経費を含めた総額」で聞きます。

もう1つの壁が素材です。公開例1の店は、地金が金・銀・プラチナであればメッキできるが、金・銀・プラチナでない金属は基本的に断るとしています(真鍮や銅はできる場合がある)。18KGPの中身は真鍮などなので、受けるかどうかは店によります。

数千円の再メッキと、同じ形を18金で作り直す代金は大きく違います。思い出のある品で色だけ戻したいなら再メッキで足ります。毎日着けて何度もはげるなら、作り直しや買い替えを考えます。作り直す場合の値段の決まり方は指輪リフォームの値段で確かめられます。

金属アレルギーとの関係

メッキの品で肌がかぶれることがあります。国民生活センターは、金属アレルギーの中でも、ニッケルによるアレルギーは発症頻度が高いと説明しています。あるメッキ加工会社は、メッキの密着性を高めるため、下地にニッケルを使う場合があると書いています。メッキがはげて中の金属が肌に触れると、表面の金とは違う金属に触れることになります。

写真で分かること、現物で決まること

刻印と、はげた所の色、壊れ方は写真で分かります。中身の金属と、メッキが乗るかどうかは現物を見てから決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • GP・GF・RGの刻印があるか
  • はげた所の色(赤茶か銀色か)
  • 切れた・曲がった・はげただけ、の壊れ方

現物で決まること

  • 中身の金属(メッキできる素材か)
  • 磨き直しが要るほど表面が荒れているか
  • 接着の石や真珠など、メッキできない部品の有無

全体・はげた所・刻印の3枚があれば、再メッキで足りるか、熱を使わない修理になるかを写真で相談することができます。「18KGPのネックレスです。熱を使わずに直せますか」のように、刻印をそのまま書き添えると話が早くなります。

金としての価値

18KGPの品物は、重さで値段が決まる18金の品物ではありません。金は表面の膜だけなので、地金の価値の目安計算でK18として計算すると、実際とかけ離れた額になります。金張り(GF)も、金は貼った板の分だけです。

18KGPと18金の見分けに迷ったら、刻印をもう一度読んでください。K18・750だけなら18金、GP・GF・RGが付いていればメッキか金張りです。刻印がない品物の見分け方は刻印なしの金・プラチナは本物かで確かめられます。

今日やること

  1. 1刻印を読むK18の前後にGP・GF・RGがあるかを確かめる
  2. 2直し方を決めるはげただけなら再メッキ、切れたなら熱を使わない修理を聞く
  3. 3写真を撮る全体・はげた所・刻印の3枚。「熱を使わずに直せますか。再メッキは磨き直し込みでいくらですか」と書き添える

出典