ジュエリーナビ

指輪の素材の選び方:プラチナと18金はどっち?|K18WG・K10との違いを色・アレルギー・値段・サイズ直しで比べる

更新 2026年10月26日・出典の最終確認 2026年10月25日

色味の異なる地金の指輪見本(イメージ)

素材ごとの違い

色の好みで候補を2つほどに絞り、そのあとで「後で何が要るか」を見て1つに決めます。

素材 色 色の変化 後で要る手入れ サイズ直し
Pt900 白 変わりにくい 傷の磨き直し しやすい
K18イエロー 黄 変わりにくい 傷の磨き直し しやすい
K18ピンクゴールド ピンク 変わりにくい 傷の磨き直し 断られることがある
K18ホワイトゴールド 白(メッキ) メッキがはがれて黄ばむ メッキのかけ直し できるがメッキ代が加わる
K10 黄・ピンク・白 K18よりやや変わりやすい 傷の磨き直し 割れやすく断られることがある
コンビ 2色 使う素材による 2つの素材の手入れ 直す店が限られる

プラチナの色が変わりにくいことは、プラチナの国際的な広報団体も、プラチナは温泉の硫黄分・漂白剤・プールの塩素・汗を気にせず身につけられると説明しています。ただし、変わらないのは色だけです。傷は付くので、何年か着けたら磨き直しが要ります。

硬さは純度でも変わります。ある工房は、プラチナもゴールドも、純度が高いほど柔らかく変形しやすいと書いています。重い荷物をよく持つ人や、スポーツをする人は、幅や厚みを細くしすぎないようにします。

値段:公開料金の例では、K18のほうが高い

「金のほうが安い」と説明するページもありますが、金とプラチナの値段は相場で入れ替わります。同じ工房で同じ幅の指輪を比べると、2026年10月の公開料金ではK18がPt900より高くなっています。ある工房の料金表では、手作りの結婚指輪がPt900 2.0mm幅 1本 99,000円(税込)、K18(イエロー/ピンク)2.0mm幅 1本 132,000円(税込)で、差は33,000円です(2026年10月18日の料金表)。

1gあたりで比べても同じです。別の手作り指輪の工房の1gあたりの料金は、Pt900 39,800円/g(+基本料金29,700円)、K18イエローゴールド 69,300円/g(税込)です。この料金には職人の仕上げやサイズ合わせの手間が入っているので、地金を売るときの値段よりずっと高くなります。

売るときの例として、ある地金商が公表した製品の1gあたりの買取価格は、16,120円(K18製品・造幣局・他社刻印・1g・2026年10月24日に確認)、7,076円(Pt900製品・造幣局・他社刻印・1g・2026年10月24日に確認)でした。作るときも売るときも、この時点では金のほうがプラチナより高いということです。

金とプラチナの値段は毎日動きます。見積もりは、同じ日に2つの素材で取って比べます。

K10は、金の割合が少ない分だけ値段を抑えられます。あるチェーンの修理店は、同じデザインのチェーンで、18金は10金の約2倍の値段と説明しています。

手元の品で何ができるかは、写真を送って工房に相談できます。

ホワイトゴールド:白さはメッキで保つ

白いメッキと下地が見える指輪(イメージ)

ホワイトゴールドは、金に白っぽい金属を混ぜた合金で、プラチナとは別の金属です。地の色は少し黄色みがあるので、表面にロジウムという金属のメッキをかけて白く見せています。メッキは使ううちにはがれ、黄ばんで見えてきます。

白い指輪で手入れを減らしたいならプラチナ、プラチナより軽い白い指輪がよいならホワイトゴールド、と分けて選びます。プラチナは重い金属で、広報団体もプラチナは耐熱性に優れ比重が大きく、ずっしり重いと説明しています。かけ直しの頻度と料金の公開例はロジウムメッキのかけ直しで比べられます。

金属アレルギー:合わない金属で、選ぶ素材が変わる

金属アレルギーは、汗で溶け出した金属が肌に反応して起こります。国民生活センターは、アクセサリーの金属が汗や水分で溶け出し、皮膚のたんぱく質と結合してアレルギー反応を起こすと考えられていると説明しています。同じセンターは、ニッケルによるアレルギーは発症頻度が高いとしています。選ぶ素材は、どの金属が合わないかで決まります。

合わない金属 選ぶ素材 避ける素材
ニッケル Pt900、K18イエロー 海外製・古いホワイトゴールド
パラジウム パラジウムなしのプラチナ、K18イエロー 一般的なPt900、ホワイトゴールド、Pd950
銅 Pt900、K18イエロー ピンクゴールド
分からない 調べてから決める —

ホワイトゴールドを避けるのは、白くするために混ぜる金属にニッケルやパラジウムが入ることがあるからです。皮膚科の説明では、ホワイトゴールドは白く見せるためにニッケルやパラジウムなどを加えて作るとされています。

ただし、どの金属が入っているかは作られた国と時期で違います。宝飾メーカーの説明では、海外にはニッケル入りのホワイトゴールドも流通するが、国産のジュエリーはアレルギー対策でニッケルフリーがほとんど。同じメーカーは、パラジウムの高騰でパラジウムを使わないホワイトゴールドも増え、銀を含むものが普及しているとしています。

手持ちのホワイトゴールドの割金は、刻印では分からないので、買った店に聞きます。ピンクゴールドは色を出すために銅を多く混ぜた金なので、銅が合わない人は避けます。

パラジウムが合わない人は、プラチナでも注意します。日本のPt900はパラジウムを割金に用いた素材が主流だからです。一方で、割金の主なものはパラジウム・イリジウム・ルテニウムの3種類なので、パラジウムを使わないプラチナもあります。注文の前に「割金(地金に混ぜる金属)にパラジウムを使っていますか」と聞き、使っていない品を選びます。K18イエローも、同じように割金を聞いてから決めます。

刻印に「Pd950」とある指輪にも気をつけます。ある宝飾店の説明では、Pd950はパラジウムが95%という意味。白くてプラチナっぽく見えるがプラチナではないです。パラジウムが合わない人には向きません。

どの金属が合わないか分からないなら、素材を決める前に皮膚科で調べます。埼玉県のアレルギー相談では、問診に加え、疑わしい物質を肌に貼って反応をみるパッチテストなどで原因を特定すると案内しています。

検査の受け方と、合わない指輪の作り替え方は指輪の金属アレルギーで確かめられます。

サイズ直し:何度も直すならPt900かK18イエロー

この先も指のサイズが変わりそうで、何度か直すつもりなら、Pt900かK18イエローにします。ほかの素材は、次の理由で断られたり、料金が上がったりします。

  • K10:K10は加工で熱を加えると、さび色に変色することがある。K18より硬くもろく割れやすいと、ある宝飾店が説明しています。
  • ピンクゴールド:銅の比率が高い18金ピンクゴールドは硬く丈夫だが、サイズ直しが難しい場合があると、純度と硬さを説明していた先の工房が書いています。
  • コンビ:コンビリングのサイズ直しは難易度が最高に近い。境目を中心に合わせる・熱膨張の差で曲がる等と、別の工房が書いています。料金も、また別の工房では巾広・メンズ・石付シルバー・コンビリングは別途見積もりで、ふつうの料金表では決まりません。
  • チタン:チタンの指輪は2号くらいまで大きくできるが、小さくすることはできないと、あるチタン指輪の専門店が説明しています。

素材で決まるのは基本料金までで、石付きや全周に石のある指輪は、素材より作りで可否が決まります。素材ごとの基本料金と加算の例は指輪のサイズ直しの料金にあります。コンビやチタンにするなら、作る店で「この店でサイズ直しを受けますか。何号まで、いくらですか」を、注文する前に確かめます。断られたときの選び方は指輪のサイズ直しができないときで確かめられます。

作り替えで素材を変えるとき

手持ちの指輪を溶かして作るなら、新しい指輪も元と同じ系統の素材になります。純度は工房が調節します。ある工房は、手持ちの地金を溶かして作るときは、プラチナはPt900に、金はK18に純度を調節して作ると説明しています。違う素材にしたいなら、元の指輪は溶かさず、下取り(店が買い取って代金から引くこと)に出します。

ホワイトゴールド・ピンクゴールド・コンビは、溶かして使えない前提で計画します。ある工房は、K18WG・K18PGは再び熱を加えるとぼそぼそになったりヒビが入ったりしてリフォームが困難と説明しています。

元の指輪を溶かして使うか、下取りに出すか

溶かして使う

  • 新しい指輪も元と同じ系統の素材になる
  • 向いているのはプラチナとK18イエロー
  • ホワイトゴールド・ピンクゴールド・コンビは断られることがある

下取りに出す

  • 新しい素材を自由に選べる
  • 元の地金の分を代金から引く
  • 元の形や刻印は残らない

違う素材で作り替える例として、ある宝飾店は、プラチナの品をK18に作り替えるときは、元のプラチナの金具・チェーンを買い取って負担を軽くできると案内しています。元の指輪のおおよその価値は地金の価値の目安計算で出せます。溶かして作り替える費用は指輪を溶かして作り替えるで、下取りを含めた値段の決まり方は指輪リフォームの値段で確かめられます。

写真で分かること、現物で決まること

刻印と全体の写真で、素材の候補と、溶かして使えそうかの見当までは付きます。重さと割金は、現物か購入店の情報が要ります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 刻印から読める素材と純度(Pt900・K18・WG・PG)
  • コンビかどうか、メッキがはがれているか
  • 溶かして使う候補か、下取りに回す候補か

現物で決まること

  • 地金の重さと、下取りの額
  • 割金(アレルギーに関わる。刻印では分からない)
  • 溶かしたときに使える量

溶かして使えるかどうかは、刻印と全体の写真を送って工房に相談すると、持ち込む前に見当が付きます。「元の指輪を溶かしたいか、下取りにしたいか」と、合わない金属が分かっていればそれも書き添えます。

今日やること

  1. 13つを決める色(白・黄・ピンク)、毎日着けるか、この先もサイズを直したいか
  2. 2素材を1つに絞る白で手入れを減らすならPt900、金の色ならK18イエロー
  3. 3アレルギーが心配なら先に調べる皮膚科で、合わない金属を確かめる
  4. 4写真を送って相談する「Pt900とK18で、同じ形・同じ幅の税込の値段を教えてください。割金は何ですか。Pt900かPt950か、ハードプラチナですか。サイズ直しは何号まで受けますか」と書いて、作り替えるなら手持ちの指輪の正面と刻印の写真と一緒に送る

出典