この記事の金額は、どれも各店が公式サイトに載せている料金や実例を集めたものです。写真で相談したときの見積もりの額ではありません。石の大きさ・素材・形で上がります。
- 加工料金
- 42,000円
- プラチナの地金代
- 21,373円
※ ある工房が過去の価格として公開している内訳です。税込か税別かは書かれていません。
※ ダイヤは客の持ち込みなので、石の代金は入っていません。元の枠の下取りもしていません。
値段の決まり方
同じ工房は、値段の決まり方を「リフォーム費用=加工代+追加地金代+追加石代−下取」と書いています。見積書の金額も、この4つに分けて読むと、どこに費用がかかっているかが分かります。
加工代
- 石外し・枠・石留め・磨きの代金
- 一から形を作ると高くなる
地金代
- 新しい枠に足す金属の代金
- 枠が重いほど、足す量が増える
石代
- 脇に足す小さなダイヤなどの代金
- 手持ちの石だけなら0円
下取り
- 元の枠の金属を買い取って引く額
- 重さ×その日の単価で決まる
加工代は、作り方でいちばん大きく変わります。形を一から作る注文は、公開例2の店で13万円〜、別の宝飾店では320,000円〜(プラチナ・0.3カラットの一粒)で、枠の見本より高くなります。
地金代は、新しく買う金属の代金です。ある宝飾店は、新しい地金の材料費が地金相場の約2倍かかると説明しています。元の枠の金属を溶かして使えるかで、この欄の額が変わります。地金が足りるか・余るかの考え方はリフォームで地金が足りない・余るときは?にまとめています。
石代は、石の脇に小さなダイヤ(メレダイヤ)を足すときにかかります。ある宝飾店は、石の大きさ・数で加工代金とメレダイヤモンド代金が前後するとしています。何個足す案なのかを見積書に書いてもらってください。
下取りは、元の指輪の金属を新しい指輪の代金から引くことです。公開例1の店は元のリングの地金はグラム単価で買い取り、リフォーム代金から差し引くとしています。重さとグラム単価を書いてもらえば、下取りの額を自分で確かめられます。元の枠の刻印と重さが分かれば、目安は地金の価値の目安計算で出せます。
リフォームはなぜ高いのか
作り替えが新しい指輪より高く感じるのは、主に工賃と地金代のためです。工賃は1点だけ手で作るので下がりにくく、地金代は金やプラチナの相場がそのまま乗ります。
工賃は、1点ずつ作る手間の代金です。元の金属を溶かして使う場合について、ある宝飾店は通常はまとめて鋳造するが、客の地金は1点ずつ溶かすため他の製品とまとめて作れず、鋳造の工賃が高くなると説明しています。別の店も、溶かす・伸ばす・叩く工程が加わるので料金は高くなるとしています。
石を外して留め直す手間も加わります。石外しだけでも、ある修理店の料金表でダイヤ1,400円(税込・1か所ごと)です。外すときには、爪の下に隠れたヒビ・欠けがあると、外したときに石が割れることがあると注意する店もあります。
地金代は、作る時期の相場で決まります。ある工房は、金のチェーンを作ったときと記事を書いたときの相場を製作時(2022年8月)は純金1g約8,500円、2024年9月は約13,000円と書き、同じ仕様でも、金の相場が上がった後に作ると金額は大きく上がるとしています。同じ指輪でも、相場が上がった後なら地金代は上がります。
ただし、元の枠を下取りに出すときは、下取りの額も同じ相場で上がります。高いと感じたら、見積もりを上の4つに分け、どの欄が大きいかを見てください。工賃が大きいなら作り方を、地金代が大きいなら枠の重さを見直します(下の「値段を下げる順番」)。
手元の石でどんな形にできるかは、石と枠の写真を送って工房に相談できます。
公開されている値段
工房や宝飾店の公式サイトで、手持ちの石を使って指輪を指輪に作り替える価格を確かめると、次のとおりでした。いずれも「〜から」の価格や目安です。
| 公開例 | 作り方 | 税 | 最低価格 |
|---|---|---|---|
| 公開例1 | 枠の見本 | 表示なし | 54,000円〜 |
| 公開例2 | 枠の見本 | 表示なし | 7万円〜 |
| 公開例3 | 枠の見本 | 表示なし | 8万円前後から |
| 公開例4 | 枠の見本 | 税込 | 110,000円〜 |
| 公開例5 | 金属だけの形 | 表示なし | 60,000〜80,000円 |
| 公開例6 | Pt900・脇石も使う | 税別 | 約100,000円〜 |
| 公開例7 | 元の指輪を溶かす | 表示なし | 約6万円〜10万円前後 |
※ ほかの店の最低価格と並べた件数・中央値は工房の公開料金データで、作り替えた実例の額は同じページの実例の欄で見られます。
公開例6の店は、プラチナの立て爪の指輪の0.3カラットくらいの石をPt900のダイヤの指輪にする料金例を、下取りまで含めて出しています。
- リフォームの価格(0.3カラットくらいの石・脇の小さなダイヤも使う)
- 約100,000円〜
- 元の枠の下取り
- 約20,000円
※ 公開例6の店が料金例として載せている目安で、地金の相場で変わると書かれています。
立て爪の婚約指輪の作り替えに絞った値段と、石の大きさで変わる例は立て爪の婚約指輪を普段使いの指輪にリフォームする費用にまとめています。
値段を下げる順番

予算に合わないときは、次の順で条件を変えてください。公開例では、それぞれ次の額だけ下がっています。
- 1枠の見本から選ぶ公開例2の店では一から作るより6万円安い。失うのは形の自由
- 2脇の小さなダイヤを足さない公開例5の店では足す形より60,000円安い。失うのは華やかさ
- 3元の枠を下取りに出す公開例6の例では約20,000円が引かれる。失うのは元の枠
形見の指輪で元の枠を残したいなら、3つ目は選ばず、上の2つで調整してください。元の枠を返してもらう頼み方は形見の指輪をネックレス・ペンダントにする費用と流れにあります。予算の額から作り方を選ぶなら予算3万・5万・10万円でできるジュエリーリフォームも見てください。
写真で分かること、現物で決まること
作り方の案と内訳の目安は、写真で先に聞けます。ある宝飾店も、写真とその内容をもとに概算を案内できる場合があり、正式な見積もりは現物を見てからとしています。ただ、次の右の列は、指輪を手に取らないと決まりません。
| 写真で分かること | 現物で決まること |
|---|---|
| 石のおおよその大きさ | 石の傷・欠け(外して分かる) |
| 枠の素材(刻印が写っていれば) | 枠の重さと下取りの額 |
| 合いそうな枠の見本 | 地金が足りるか・足す量 |
| 残したい刻印の位置 | 選んだ枠に石が合うか |
写真の目安と最終の見積もりの差は、右の列で生まれます。見積もりでは、最終の額がいつ決まるか(現物を見た日か、注文した日か)も聞いてください。
見積もりで確かめること
「一式」の金額は、何が入っているかを書いてもらってから読んでください。公開例3の店はフレーム代・加工代・石留め代込みの価格で案内しています。同じ金額でも、枠代や石留めが入っているかで中身が違います。
見積書で確かめる欄
- ①加工代石外し・石留め・磨きを含むか「一式」なら、何が入っているかを書いてもらう
- ②地金代素材と重さ、新しく足す量足す量が多いほど上がる
- ③石代足す石の大きさと数脇の小さなダイヤは、何個かで代金が変わる
- ④差し引く前の総額①〜③の合計この金額が作り替えそのものの値段になる
- ⑤下取り重さとグラム単価手放してよい物だけを書く。下取りしない場合の総額も聞く
下取りの額が大きいほど、支払額は安く見えます。見積もりは、まず下取り前の総額を読み、そのあとで下取りの額を見てください。
デザイン料と注文後の変更
デザイン料は、公開されている3店のうち2店が無料です(オーダーメイドリフォームもデザイン料・オーダー料無料、見積り料・デザイン料・買取手数料は無料)。残る1店は、注文を決めたときに想定価格の約1割を払います。この店はデザインのブラッシュアップは3回まで無料、4回目以降・アイテム変更は追加料金としているので、何回まで直せるかを一緒に聞いてください。デザインが決まらないときの進め方はリフォーム・オーダーのデザインが決まらないときにあります。
取り消しと追加の請求
注文の前に、相場が動いても追加しないかを書面で確かめてください。公開例1の店は見積もり作成時の相場で確定し、納品までに相場が変動しても追加請求なしとしています。ほかに、工賃だけを先に伝えないため後からの追加料金なしとする店、見積もり以上の金額は請求しない・後からの追加料金なしとする店もあります。一方で公開例1の店は注文後のキャンセル不可なので、デザインに納得してから注文してください。
期間
完成までの期間は、ある宝飾店で約2週間〜約1か月、別の宝飾店でデザインを決めてから約3〜4週間です。記念日に間に合わせたいなら、その日付を最初に伝えてください。
仕上がりが思っていたものと違ったときや追加の請求が出たときの対応は、ジュエリーリフォームの失敗を防ぐにはで先に確かめておけます。
指輪の正面・横・内側の刻印の写真と、使いたい石・残したい物を書き添えて写真で相談すると、4つに分けた内訳の目安と、下取り前の総額を先に聞けます。
手持ちの指輪のサイズが合わないだけなら、作り替えより先に、サイズ直しで済むかを確かめてください。断られた指輪でも、指輪のサイズ直しができないときで切らずに直す方法があるかを見てから決められます。
今日やること
- 1希望をメモにする使う石・素材(プラチナか金か)・形の写真・返してほしい物・予算の上限
- 2写真を送って相談する「加工代・地金代・石代を分けた見積もりと、下取り前の総額、下取りの額を教えてください」と書いて、指輪の正面・横・内側の刻印の写真と一緒に送る
- 3条件を聞く「デザイン料は何回の修正まで含みますか。注文後に取り消せますか。見積もりのあとで追加の請求はありますか」
