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立て爪の婚約指輪を普段使いの指輪にリフォームする費用|3つの作り方の値段・石の大きさ・下取りの読み方

更新 2026年10月27日・出典の最終確認 2026年10月27日

背の高い立て爪と低い石座の指輪(イメージ)

この記事の金額は、どれも各店が公式サイトに載せている料金や実例を集めたものです。写真で相談したときの見積もりの額ではありません。税の表示がない額が多く、石の大きさ・素材・形で上がります。

内訳まで公開されている例を1つ見ると、値段の組み立てが分かります。

ある工房が公開した内訳:譲り受けた立て爪の指輪を低い指輪に
加工代金
46,000円
プラチナの下取り
2,655円を引く
支払った額43,345円

※ 工房が過去の価格として公開している内訳で、税込か税別かは書かれていません。

※ 手持ちの石と地金を使ったので、石の代金は入っていません。

同じ工房は、値段の決まり方を「リフォーム費用=加工代+追加地金代+追加石代−下取」と書いています。この例では下取りの額が小さく、支払額のほとんどが加工代です。

3つの作り方

普段使いしにくい理由は、石を高く持ち上げている爪です。石を低く留め直す方法は、3つに分かれます。

留め直し方と費用の段階

枠の見本に留め直す

  • 店にある枠の形から選び、石を移す
  • 爪は残るが低くなる
  • 「〜から」の価格は4万円から9万7,600円

石を地金で包んで留める

  • 覆輪留め(ふくりんどめ)か伏せ込み
  • 爪がないので引っかかりにくい
  • 公開例は約16万円から30万円

形ごと作り直す

  • 一から図を起こして作る
  • 公開例は20万円〜30万円以上(オーダーデザイン)

覆輪留めは、ある宝飾店の説明では「覆輪留め=周囲を地金で囲み、爪がないので引っかからない」という留め方です。伏せ込みは、ある工房の説明では「伏せ込み=石の周りをタガネで押さえて覆う留め方」です。どちらも爪を立てません。そのぶん石の見える面積は少し減るので、石を大きく見せたいなら低い爪留めを選びます。留め方ごとの外れにくさと後の直しやすさは、指輪の石の留め方の違いで比べられます。

爪を低くするだけなら、ある宝飾店の公開例で5〜10万円前後(爪を低くするプチリフォーム)です。石を留める工賃だけを見ると、ある工房では中石フセコミ3,000円〜/中石爪留め1,500円〜(石留め工賃)で、伏せ込みは爪留めの2倍でした。

爪がすり減っているだけで、形は今のままでよいなら、作り替えではなく爪の修理で済みます。その場合は指輪の爪の修理代と点検の目安を見てください。

石座が高い指輪を、作り替えずに低くできるか

石座(石を受ける台)が高くて服に引っかかるだけなら、指輪の形を残したまま石の位置を下げる方法があります。デザインは気に入っている場合に向きます。

方法は主に2つです。

  • 爪だけを作り替える:石を今より深く落とし込みます。ある宝石店は、爪の部分だけを低くする作り替えの実例を公開しています。
  • 石座だけを付け替える:輪は残し、石を受ける台を低いものに替えます。ある工房は、輪(腕)はそのままで、石座だけを付け替えてシンプルな指輪にした実例を公開しています。

どちらの方法でも、下げられる高さには限りがあります。ダイヤは下側がとがった形なので、下げるほど、とがった先が指や輪の内側に近づくからです。ある工房も、石座を低くしたいという依頼でも、作りの上で下げられる限度があり、爪の位置を変えずに下げるならそこが限界と説明しています。

どこまで下げられるかは、石の深さと今の爪の位置で決まります。費用は、上で挙げた爪を低くするだけの公開例が目安です。思ったほど低くならないなら、上の覆輪留めや伏せ込みに替える案と比べます。真横から撮った写真があると、低くできる余地を見てもらいやすくなります。

手元の石でどんな形にできるかは、石と枠の写真を送って工房に相談できます。

公開されている料金

工房や宝飾店の公式サイトで、枠の見本に石を留め直す価格を確かめると、次のとおりでした。

公開例 税の表示 下取り 価格
公開例1 なし 記載なし 40,000円〜
公開例2 なし 記載なし 50,000円〜
公開例3 なし 記載なし 54,000円〜
公開例4 税込 下取り前 88,000円(税込)〜
公開例5 なし 下取り前 97,600円〜(0.3ct)

※ ある宝石店は下取り後の額も示していて、約50,000円〜(下取り後 約35,000円〜)です。加工代だけの価格では、ある工房が40,000円〜(税別・石代別)、別の工房が工賃12,000円(税別)〜(プチリフォーム)です。

「〜から」の価格は、石の大きさ・素材・形で上がります。石を金属で包む留め方の実例では、伏せ込みのプラチナの指輪が163,257円(税込・下取り後)でした。公開例5の店の、石の上面と枠の高さをそろえた低い指輪は96,000円(2018年2月の納品)です。同じ「立て爪を低く」でも、留め方で値段は倍近く変わります。

ほかの作り替えの最低価格と並べた件数・中央値は工房の公開料金データで、実例の額は同じページの実例の欄で見られます。

石の大きさで変わる価格

石が大きいほど値段は上がりますが、上がり幅は店の数え方で数千円から数万円まで違います。

工賃は、ある工房の決まり(基本料2,000円、0.1ct増ごとに+1,000円(覆輪は追加料金))で数えると、0.3カラットと1カラットの差は7,000円です。別の工房の価格表では、同じ枠で65,000〜100,000円(0.15〜1.00ct・Pt900)で、石の大きさによる幅は35,000円です。

公開例5の店の実例を石の大きさで並べると、石が大きいほど高いとは限りません。

石の大きさ リフォーム代
0.30カラット 149,600円
0.38カラット 265,680円
0.55カラット 144,000円
1カラット 182,400円
石の大きさごとのリフォーム代
0.30カラット149,600円
0.38カラット265,680円
0.55カラット144,000円
1カラット182,400円

※ どれも税の表示なしで、2016年から2018年の納品です。金やプラチナの値段は当時と違います。

この店では、0.38カラットの例が1カラットの例より高くなっています。この4件では、石の大きさより、枠のデザインと足す金属の量が値段を分けています。予算は、石の大きさだけでなく、どの枠を選ぶかで考えてください。

下取りの読み方

下取り(元の枠の金属を店が買い取り、代金から引くこと)の額は、石を外した枠の重さに、その日の金属の単価を掛けて決まります。ある宝飾店も「下取りは石を外した地金重量×当日相場、外した石は返却」と案内しています。見積もりでは、重さと単価の2つを書いてもらいます。

見積書で確かめる欄

  1. ①加工代枠の代金・石留め・仕上げを含むか「〜から」の価格に石留めの代金が入っているかを聞く
  2. ②足す地金素材と重さ新しい枠が元の枠より重いと、足す地金の代金がかかる
  3. ③下取り元の枠の重さ×その日の単価重さと単価を書いてもらえば、その日の公表価格と照らし合わせられる
  4. ④支払額下取り前の総額と、引く額下取りの額が大きいほど安く見えるので、下取り前の総額で読む

公開例5の店の実例は、旧枠5.354g×2,432円=13,015円で下取り(Pt・2019年)という計算です。公開例4の店は、昔の婚約指輪の立て爪の枠なら20,000〜25,000円くらいとしています。枠の刻印と重さが分かれば、地金の価値の目安計算で下取りの額を自分でも見積もれます。

使わない金・プラチナの指輪がほかにもあるなら、一緒に査定に出す方法もあります。ある宝飾店の実例では、買取額がリフォーム代を上回り25,096円の戻しになりました。

元の枠を手元に残したいなら、「下取りではなく返却で」と最初に伝えてください。ある宝石店の実例でも、古枠は希望により返却しています。作り替え全般の見積もりの読み方は指輪リフォームの値段の決まり方にまとめています。

写真で分かること、現物で決まること

作り方の案と総額の目安は、写真で先に聞けます。ある宝飾店も、写真と希望をもとに概算を案内できる場合があり、正式な見積もりは現物を見てからとしています。ただ、石を外してみないと分からないこともあります。

写真で分かること 現物で決まること
爪の数と高さ 石の傷や欠け(外して分かる)
枠の素材(刻印が写っていれば) 枠の重さと下取りの額
石のおおよその大きさ 石の正確な大きさと形
選べそうな作り方 選んだ枠に石が合うか

鑑定書があれば石の大きさ(カラット)が分かるので、写真と一緒に送ってください。鑑定書がなければ、石の正確な大きさは現物を測って決まります。鑑定書が加工後も使えるかは、鑑定書・鑑別書は再発行できる?で確かめられます。

頼む前に確かめること

重ね付けの隙間と石座の高さ(イメージ)

母や祖母の指輪で、どこで買ったか分からないなら、最初の連絡で「他店で買った古い立て爪の指輪です」と伝え、受けられるかを聞いてください。

完成までの期間は、ある宝飾店が約3〜4週間、公開例1の店が約1〜2ヶ月です。結婚記念日などに間に合わせたいなら、その日付を最初に伝えてください。

真上・真横・内側の刻印の写真と、分かれば石の大きさを添えて写真で相談すると、3つのうちどの作り方が合うかと、下取り前の総額の目安を先に聞けます。

相談から受け取りまで
写真を撮る真上・真横・内側の刻印と、鑑定書があればその写真
写真を送って相談する他店購入品の可否・作り方の案・下取り前の総額と期間
条件を書面で決める下取りか返却か・石が欠けたときの対応・取り消しの条件
受け取る石が同じものか、鑑定書と見比べる

指輪にせず首から下げるなら、公開例5の店の料金表で、同じ0.3カラットの石のペンダントの飾り部分が24,000円〜(0.3ct・トップのみ)です。母の婚約指輪のダイヤで自分の婚約指輪を作る場合は、母の婚約指輪のダイヤで婚約指輪を作るを見てください。

今日やること

  1. 1作り方を1つ決める安さなら枠の見本に留め直す、引っかかりをなくすなら覆輪留めか伏せ込み
  2. 2写真を送って相談する「他店で買った立て爪の指輪を低い指輪にしたいです。0.3カラットくらいで、下取り前の税込の総額と期間を教えてください」と書いて、真上・真横・内側の刻印の写真と一緒に送る
  3. 3下取りを分けて聞く「下取りは重さと単価で教えてください。返却した場合の総額も知りたいです」

出典