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指輪の爪の修理代と日数|すり減った・引っかかる・石がぐらつくときに、石が取れる前に直す

更新 2026年10月27日・出典の最終確認 2026年10月27日

一本の爪が外側に曲がった立て爪(イメージ)

この記事の金額は、工房や修理店が公式サイトに載せている料金と実例を集めたものです。写真で相談したときの見積もりの額ではありません。税込・税別・表示なしが混ざっています。

石がまだ取れていないなら、修理は小さく済みます。石が動くだけなら、爪を押さえ直して石を締める「石のゆるみ直し」です。爪がすり減って低く・細くなっていれば、爪に金属を足す「補強」か、新しい爪を付ける「立て直し」になります。

石が取れる前に出るサイン

直す目安は、石が動く、音がする、爪が石から浮いている、の3つです。日本ジュエリー協会は、宝石を留めている爪が、摩耗して弱くなったり、力が加わって変形したりすると宝石が外れることがあると説明しています。

爪は、毎日着けているうちに少しずつ減ります。ある工房は、着けっぱなしにしていると、何かに当たったところの爪が摩耗してくると書いています。よく当たる側の爪だけが低くなっていることがあるので、爪は1本ずつ見比べます。

爪と石座の点検で見るところ

  1. ①爪の先石の縁にかかっているか先が石から浮いていると、服や髪に引っかかる
  2. ②爪の高さと太さほかの爪より低い・細いものはないか1本だけ減っていると、その爪の側から石が外れやすくなる
  3. ③石押すと動くか、振ると音がするかある工房の案内では「カチカチ音がしたら石が揺れている証拠」
  4. ④石座石を下から受ける台が傾いていないか横から見て、石の上の面が輪と平行かを見る

自分でできる確かめ方もあります。ある工房は、鉛筆の先で突いてみて、ダイヤが動くようなら、無くなる前に修理に出すよう案内しています。動かなくても、日本ジュエリー協会の目安は「よく使うジュエリーは、半年から1年ごとに点検する」です。

写真の撮り方

爪の傷み方は、真上と真横から撮ると分かりやすくなります。白い紙の上に指輪を置き、明るい窓ぎわで撮ります。

  • 真上から:石と全部の爪が1枚に入るように
  • 真横から:爪の高さが分かるように、左右から1枚ずつ
  • 引っかかる爪があれば、その爪に寄った1枚

スマートフォンは、近づきすぎるとピントが合いません。少し離して撮り、あとで拡大して見ます。

締め直すか、爪を直すか

浮いた爪と先端がすり減った爪(イメージ)

どの直し方になるかは、爪がどれだけ残っているかで決まります。ある工房は、宝石が外れないように、爪を立てたり盛ったりするとしています。

爪の残り方で変わる直し方

石のゆるみ直し

  • 爪の太さと高さは十分に残っている
  • 爪を押さえ直して、石を締める

爪の補強・立て直し

  • 爪が低い・細い・先が欠けている
  • 爪に金属を盛るか、新しい爪を付ける

留め方を変える作り替え

  • 爪の形や高さのせいで引っかかる
  • 爪を低くするか、石の周りを囲む

すり減って細くなった爪を締め直しても、爪は弱いままです。何本かの爪が減っていたら、締め直しではなく補強を頼みます。

自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。

石が回る・動く・カタカタするとき

「石が回る」「石が動く」「カタカタ鳴る」は、言い方は違っても同じ状態です。爪が石を押さえる力が弱くなっています。ある工房も、石がカタカタしたり、回ったりしたら修理が必要と書いています。どれも、着けるのをやめて直す段階です。

直し方は、なぜ緩んだかで変わります。修理の相談では、思い当たることを書き添えます。

  • 長く着けて爪が減った:爪の補強か立て直しになります(上の比較)。
  • 輪が変形した:ある工房には、指輪が横長に変形して爪が開き、ダイヤが外れた実例があります。輪がゆがんでいれば、石を締める前に輪の形を戻します。
  • サイズ直しのあとから動く:別の工房は、指輪を縮めると、爪が少し開いて石が緩むことがあると説明しています。
  • 2か所で石を挟む作り:ある宝飾店は、2か所で石を挟む留め方は、ぶつけたり押されたりすると、ほかに支える爪がないため石留めが緩むことがあると説明しています。爪を足して留め直した例があります。

輪のゆがみは、指輪を真上から見て、丸ではなく楕円になっていないかで分かります。ゆがみの直し方は指輪の変形の直し方で確かめられます。

石ではなく、指輪ごと指の上で回って石が横を向くなら、原因はサイズです。爪の修理ではなく、指輪がゆるいときの直し方を見てください。

料金

石のゆるみ直し

石のゆるみ直しは、料金表で確かめた3店の最低価格が1,000円〜(税別)、1,000円〜、2,000円〜(税別)でした。爪の状態によって上がります。

指輪全体の磨き直しと一緒に頼むと、その分が足されます。新品仕上げと爪のゆるみ直しを一緒に頼んだ実例では、支払いは9,500円(税別・新品仕上げ込み)でした。

爪の補強・立て直し

爪の補強・立て直しは、料金表で確かめた9店の最低価格が2,000円から9,900円でした。

公開例 料金表の項目 最低価格
公開例1 指輪の枠・爪の直し 2,000円〜(税別)
公開例2 爪・石座の補強 3,000円〜(税別)
公開例3 爪の立て直し 1本4,400円〜(税込)
公開例4 爪の立て直し 4,500円〜
公開例5 爪の建て直し 1か所5,000円〜(税別)
公開例6 爪折れの修理 5,000円
公開例7 爪立て 5,500円〜
公開例8 爪・石座の補強 8,000円〜(税別)
公開例9 爪折れの補強 1か所9,900円〜(石の留め直し代に追加)
爪の補強・立て直しの最低価格
指輪の枠・爪の直し2,000円〜(税別)
爪・石座の補強3,000円〜(税別)
爪の立て直し4,500円〜
爪折れの修理5,000円
爪立て5,500円〜
爪・石座の補強(別の料金表)8,000円〜(税別)

※ 「〜」は、いちばん安い条件の額です。税込・税別と書いた額のほかは、税の表示がありません。

料金表の額は、数え方がそろっていません。公開例3・5・9は1本(1か所)ごとの額で、ほかの店は何本分の額かを書いていません。4本の爪を全部直すなら、1本ごとの店では額が何倍かになります。見積もりでは「何本を直して、税込でいくらか」を聞きます。1本あたりと書いた料金だけを分けた集計は部位別の修理料金に、補強・ゆるみ直しの集計は同じページの爪・石座の補強と石のゆるみ直しにあります。

実際に払った額を公開している例もあります。

  • 爪2本を新しく付けて、石を留め直した:5,000円(ダイヤ代は別)
  • 爪を補強して、石を留め直した:6,000円
  • 爪を補修して、取れた脇石を足して留めた:5,800円(税別・ダイヤ代は別)
  • 欠けた爪1本を新しく付けて、石を留め直した:8,800円
  • 欠けた爪を新しく立てて、石を留めた:12,100円

どの例も、石を失くす前の修理です。石を失くすと、同じ大きさの石の代金が足されます。その場合の費用は指輪の石が取れたときの修理代で確かめられます。

何日預けるか

石のゆるみ直しは短く、爪を付け直すと数週間、留め方を変える作り替えは1か月を超える公開例があります。

修理 公開された日数
石の留め直し(ある工房) 通常1週間
欠けた爪1本を付け直した例 約2週間
覆輪に作り替えた例 40日前後

修理全般で最短即日とする工房もあります。急ぐなら、着ける予定の日を最初に伝えて、間に合うかを聞いてください。

写真で分かること、現物で決まること

点検表の4か所は、写真でもおおよそ分かります。ただ、爪の中の傷み具合は、手に取って拡大しないと決まりません。

写真で分かること 現物で決まること
爪の数と、低い爪がどれか 爪に残っている金属の量
爪の先が石から浮いているか 石がどれだけ動くか
石座の傾き 石座の付け根の割れ
素材(刻印が写っていれば) 前の修理の跡と石の傷

写真で「締め直しで済みそうか、補強が要りそうか」の見当を先に聞き、本数と総額は現物を見て決まる、と考えてください。真上と真横の写真を添えて写真で相談すると、どの直し方になりそうかと、何本分の料金になりそうかを先に聞けます。

石座の直し

石座は、石を下から受ける台のことです。爪は石座から伸びているので、料金表でも「爪・石座の補強」とまとめて書かれています(公開例2・8)。

石座が輪から外れかけているなら、付け直しです。外れた石座を溶接し直し、中央の石を留め直した実例では、支払いは6,000円(石の留め直しと仕上げを含む)でした。

石座ごと新しくするかは、石座の傷み方を見て決まります。石の形と大きさに合わせて作るので、料金は見積もりになります。

引っかかりにくい留め方にする

爪が傷んでいないのに引っかかるなら、原因は爪の高さや形です。直すのではなく、留め方を変えます。

  • 爪を低くする:石を留めたまま、爪の部分だけを作り替えます。爪の部分だけを低くする作り替えを受ける店もあります。
  • 石の周りを囲む:爪をやめて、石の縁を金属でぐるりと囲む「覆輪(ふくりん)」の留め方にします。立て爪の指輪を覆輪に作り替えた実例の支払いは、53,000円(工賃38,000円と、足したプラチナ代15,000円)でした。

覆輪にすると、指輪の見た目は大きく変わります。作る前に、図や見本で仕上がりを確かめてください。留め方ごとの外れにくさは指輪の石の留め方の違いで、立て爪の婚約指輪をまるごと作り替える費用は立て爪の婚約指輪のリフォームで確かめられます。

爪をつなぐ修理は、素材によってはできません。ある店は、真鍮メッキのアクセサリーやシルバー製品は、熱に耐えられないため同じ修理はできないとしています。シルバーやメッキの指輪は、この修理を受けない店があります。

このどちらかなら、今は直さず、半年から1年ごとに同じ点検をします。

今日やること

  1. 1着けるのをやめる石が動く・音がするなら、小さな袋に入れてしまう
  2. 2真上と真横から撮る白い紙の上で、全部の爪が入る写真と、爪の高さが分かる写真を撮る
  3. 3写真を送って相談する「石が取れる前に爪を直したいです。締め直しで済むか、爪の補強が要るか、何本を直して税込でいくらか、何日かかるかを教えてください」と書いて、写真と一緒に送る

出典