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離婚後の婚約指輪はどうする?|ダイヤを残して作り替える費用の公開例と、加工してよい時期

更新 2026年10月25日・出典の最終確認 2026年10月25日

一粒石の指輪とペンダントの空枠(イメージ)

離婚後の婚約指輪を自分のものとして使うなら、ダイヤだけを残して枠を替える作り替えが向いています。ただし、返す約束や財産分与の話し合いが終わるまでは、石を外す・溶かすといった元に戻せない加工は待ちます。

結婚する前の婚約破棄・別れで残った指輪は、返すかどうかの扱いが違います。その場合は婚約破棄・別れた後の指輪を読んでください。

作り替えてよいのは、話し合いが済んでから

作り替えてよいのは、指輪を自分の物として扱ってよいと、相手との間で決まってからです。離婚の書面(離婚協議書や調停の書面)に、指輪の扱いが書かれているかをまず見ます。

書かれていない、または相手が返すよう求めているなら、加工は待ちます。指輪がだれの物になるかは法律の判断になるので、弁護士に確かめてから動きます。石を外したり枠を溶かしたりした後では、元の指輪には戻せません。

財産分与(離婚のときに夫婦の財産を分けること)は、離婚した後でも求められます。自治体の案内によると、民法などの改正で財産分与の請求期間が2年から5年に延びた(2026年4月1日施行)とされています。施行より前に離婚した場合の扱いは、この案内には書かれていません。

結婚指輪のほうをどうするか(返す必要・刻印消し・売る)は、離婚後の結婚指輪はどうするで確かめられます。

何を残すかで選ぶ

話し合いが済んだら、指輪の何を残したいかで選びます。残したいのがダイヤだけなら作り替え、指輪の形ごと残すなら刻印消し、決めきれないなら保管です。

選び方 残るもの 費用の目安
ダイヤを残して作り替える ダイヤ ペンダント30,000円〜・指輪67,500円〜
刻印だけ消して着ける 指輪の形 2,000円〜(税別)
加工せずに保管する すべて かからない

※ 作り替えは、他店の工房・宝飾店が公開している「〜から」の最低料金の中央値です。税込・税別・税の表示なしが混ざり、下取りを引く前の額です。ペンダントはチェーン別です。刻印消しは、ある修理店が公開している浅い刻印の料金です。

刻印消しは指輪の形がそのまま残るので、元の婚約指輪だと分かる見た目は変わりません。形を見るたびに思い出すのがつらいなら、作り替えを選びます。

自分の品を何に作り替えられるかは、写真を送って工房に相談できます。

離婚後の婚約指輪を作り替えた公開例

他店の宝石店が公開している、離婚後の婚約指輪を作り替えた3件です。どれも、ダイヤは元の婚約指輪のものを使っています。同じ金額で作れるという意味ではありません。

作ったもの 代金 下取り 支払い
K18のペンダント 27,000円 30,000円 15,000円
プラチナのペンダント 75,600円 32,000円 43,600円
幅広の指輪(0.5ct) 165,000円 17,000円 69,000円

※ 3件とも税の表示なし。支払いは代金から下取りを引いた額です。1件目は代金にチェーン18,000円が加わります。3件目は古い枠のほかに手持ちのジュエリーの下取り79,000円も引いた、計算した額です。

3件とも、古い枠だけでなく、使わなくなったペアの結婚指輪なども下取りに出して、代金に充てています。下取りは、店が使わない品を引き取り、その額を代金から引く方法です。下取りに回す品が多いほど、支払いは下がります。

3件のうち2件はペンダントです。同じ店の店長ブログには、離婚に関わる作り替えの事例では、どの人もペンダントへの作り替えを希望していたと書かれています。品物の種類が変わると、元の婚約指輪を思い出しにくい、という見方です。

自分の場合の額は、手元の品で変わります。見積もりが加工代・地金代・石の留め代・下取りのどれでできているかは、指輪のリフォームの値段の決まり方で読み方を確かめられます。

ダイヤの大きさで決める形

ペンダントにするか指輪にするかは、着ける場面とダイヤの大きさで決めます。大きさは、鑑定書のカラット(重さ)で確かめます。

ダイヤの重さ 直径の目安
0.2ct 約3.8mm
0.3ct 約4.3mm
0.5ct 約5.2mm
1.0ct 約6.5mm

※ 丸い形(ラウンドブリリアントカット)の目安です。

ペンダントか、普段使いの指輪か

ペンダント

  • 元の婚約指輪の面影が残りにくい
  • 指のサイズを気にせず着けられる
  • チェーンの代金が別にかかる

普段使いの指輪

  • 石を低く留めて、引っかかりを減らせる
  • 左手の薬指を避け、別の指に着けられる
  • 費用はペンダントより高い

公開例の0.5ctの指輪は、人差し指に着ける幅の広い形にしています。立て爪(高い爪で石を持ち上げた形)を低い留め方に変える作り方と値段は、立て爪の婚約指輪のリフォーム費用で確かめられます。大きさごとの向き不向きはダイヤの大きさで決めるリフォーム先にまとめています。

刻印と古い枠の扱い

ケース内のダイヤと石を外した枠(イメージ)

枠を替える作り替えでは、内側の刻印(日付や名前)は古い枠に残ります。古い枠を下取りに出せば、刻印も一緒に手元から離れます。

古い枠は、下取りに出すか、返してもらうかを選べます。指輪1本の枠の下取りの公開例は6,900円から23,000円です。手元に置きたくないなら下取り、子どもに見せたい・後で決めたいなら返却を頼みます。

古い枠を溶かして、新しい枠の材料にする頼み方もあります。ただ、手持ちの地金だけで作るのは難しく、ある工房は、客の地金を使うのは、鋳造ではまず不可能、鍛造でも必ず地金を足すとしています。溶かして使うか、下取りで代金から引くかは、見積もりで両方の額を出してもらって決めます。溶かすときの目減りは指輪を溶かして作り直すで確かめられます。

枠ごと着け続けるなら、刻印だけを消します。ある修理店の料金は、浅い刻印で2,000円〜(税別)、深い刻印で6,000円〜(税別)です。

鑑定書とブランドの婚約指輪

鑑定書は、作り替えた後も捨てずに取っておきます。石を外して新しい枠に留め直すだけなら、石の形は変わりません。石を磨き直す(再研磨する)と、重さや寸法が変わり、手元の鑑定書の数字と合わなくなります。

鑑定書がないなら、作り替えで石を外したときが作る機会です。ある鑑定機関の料金表には、新しく鑑定書を作るのはルース(裸石)の状態に限り、指輪などの製品の状態では作らないとあります。0.23〜0.46ctのダイヤなら、3つの鑑定機関の料金は3,960円から10,912円(税込)でした。再発行や照合の仕方は鑑定書・鑑別書は再発行できる?で確かめられます。

ブランドの婚約指輪は、作り替えるとブランドの保証が使えなくなることがあります。あるブランドは、正規の店以外で修理された場合、品質が損なわれ、保証の対象外になることがあるとしています。枠の内側のブランドの刻印も消えます。ある修理店は、ブランドの刻印は、正規店以外の修理店では打ち直せないと書いています。ブランドの品として手元に残したいなら、作り替える前にそのブランドに相談します。詳しくはブランドのジュエリーを正規店以外で直すときにあります。

写真で分かること、現物で決まること

写真で決まるのは、作り替えの形の候補と見積もりの見当までです。石の状態と下取りの額は、現物を見てから決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 石の留め方と枠の形
  • 鑑定書のカラットと、おおよその大きさ
  • 内側の刻印(素材・日付・ブランド)

現物で決まること

  • 爪の下の石の割れ・欠け
  • 枠と結婚指輪の重さ、下取りの額
  • 刻印どおりの素材か

石を外すと、そこで初めて傷が分かることがあります。ある店は、爪の下に隠れたヒビ・欠けがあると、外したときに石が割れることがあると注意しています。そのため、写真の段階の見積もりは、現物を見て変わることがあります。

指輪の正面・横・内側の刻印と鑑定書の写真があれば、写真を送って相談することができます。下取りに回せる結婚指輪などがあれば一緒に写すと、下取りを引く前と後の額を分けて見積もりを頼めます。

作り替えなくていいケース

作り替えは、気持ちと話し合いの両方が片づいてからで間に合います。次に当てはまるなら、今は加工せずに保管します。

手放すと決めているなら、作り替えの代金はかけません。売るときの考え方は、離婚後の結婚指輪はどうするの「売る・下取りに出す」で確かめられます。

今日やること

  1. 1指輪と鑑定書を撮る指輪の正面・横・内側の刻印と、鑑定書のカラットと番号が載った面を撮る
  2. 2話し合いが済んだか確かめる離婚の書面に指輪の扱いが書かれているかを見る。返すよう求められていれば、加工せずに保管する
  3. 3頼みたいことを書く「ダイヤ(◯ct)を残して◯◯にしたい。古い枠は下取りか返却か」を1行にまとめる

出典