手作りの結婚指輪の値段は、プラチナのペアで、他の工房3つの公開例では16万円台から322,080円でした(税込・石なし・幅2mm前後)。差は、指輪の幅と重さと、料金の決め方で生まれます。当日に持ち帰るなら金属を叩く作り方、形にこだわるならワックスを削る作り方を選びます。
ペアでいくらか
プラチナで、石を付けない結婚指輪を2本手作りしたときの値段を、工房の公式サイトの公開例で並べます。どれも他の工房の公開価格で、同じ値段で作れるという意味ではありません。
| 公開例 | 条件 | 金額(税込) |
|---|---|---|
| 公開例1 | 幅1.5mm・1本 | 79,200円(税込) |
| 公開例1 | 幅2.0mm・1本 | 99,000円(税込) |
| 公開例2 | 幅2.2mm・1本の目安 | 8万円台〜10万円台 |
| 公開例3 | 幅2mm前後・ペア | 322,080円 |
※ 公開例1の価格は14.5号までで、それより大きいと「男性の指輪が15号以上なら金属量の分 +10%〜」と書かれています。公開例1の幅1.5mmをペアにすると158,400円です。金属の値段は相場で変わります。
公開例3は、基本料金に金属1gあたりの単価を掛けた代金を足す決め方です。内訳は次のとおりです。
- 女性用の基本料金
- 29,700円(税込)
- 女性用の金属と仕上げ(Pt900 39,800円/g×3.0g)
- 119,400円(税込)
- 女性用の合計(8号・幅2mm)
- 149,100円(税込)
- 男性用の合計(14号・幅2.3mm)
- 172,980円(税込)
※ 1gあたりの単価には、金属の材料費と、職人の仕上げ・サイズ合わせが含まれると工房が説明しています。
男性用のほうが高いのは、指が太く、使う金属が多いからです。値段を下げたいなら、幅を細くします。
料金の決まり方
手作りの料金の決め方は、工房によって3つに分かれます。
- 基本料金+金属の代金:「基本料金 1本 11,000円(税込)+貴金属代金」「シンプルリングコース 1本 22,000円+材料費(税込)」「基本制作費 10,000円(税込11,000円)+材料費(グラム単位)」など。
- 1gあたりの単価:「Pt900 39,800円/g(+基本料金29,700円)」。
- 素材と幅で1本の値段が決まっている:「Pt900 2.0mm幅 1本 99,000円(税込)」「1本 98,000円〜(固定価格・石代/加工費別)」など。
基本料金や1gの単価で決める工房では、指輪の重さが決まるまで総額が出ません。ワックスで作る場合、ある工房は「ワックスコースの費用は手作りしたワックスの重さ(g)で決まる」としています。削った型が重いほど値段が上がるので、型を作り終えた時点で総額を聞いてから仕上げに進んでください。
予算の上限がはっきり決まっているなら、素材と幅で値段が決まっている工房を選びます。予約の時点で総額が分かり、当日に予算を超えません。
オプションは、別に代金がかかります。
- 石を留める:ある工房は「丸留め 2,200円/1粒、ダイヤモンド(1.3mm)4,400円〜(税込)」です。
- 模様を入れる:ある工房は「ミルグレイン 19,800円(税込)、石 8,000円~13,200円」です。
- 内側の刻印:「内側に最大20字程度を無料で刻印・永久保証」とする工房や、「完成後の刻印の追加は無料」とする工房があります。
素材をプラチナにするか金にするかで迷うなら、色・硬さ・アレルギー・将来の直しやすさを指輪の素材の選び方で比べられます。
作りたい物がいくらになるかは、イメージを送って工房に相談できます。
2つの作り方で、二人がやること

2つの作り方では、二人が手を動かす範囲と、職人が受け持つ範囲が違います。
金属を叩いて作る
- 二人:曲げる・つなぐ・叩く・磨く
- 職人:難しい工程の手伝い
- 受け取り:当日(石留めなどは後日)
- 向く形:シンプルな形
ワックスを削って作る
- 二人:ワックスを削って型を作る
- 職人:金属に置き換えて仕上げる
- 受け取り:後日
- 向く形:模様や曲線のある形
金属を叩く作り方では、二人が金属そのものを扱います。ある工房の当日の工程は「当日は金属の棒を曲げてつなぎ、木づちで叩いて真円にし、ヤスリで仕上げる」という流れです。別の工房は、デザイン選び・ロー付け・成形・仕上げ・刻印を職人の補助つきで客が行うとしています。「金属加工コースは溶接・叩く・磨くを客が自分で行う」と案内する工房もあります。
ワックスを削る作り方では、二人が作るのは型までです。型を金属に置き換えるのは、鋳造(溶かした金属を型に流して固める作り方)です。完成までの期間は、「制作約3時間・完成まで通常1か月〜(最短20日)」「ワックス制作コースは通常1ヶ月〜1ヶ月半」などの例があります。金属を叩く作り方でも、ある工房は「シンプルリングコースは当日完成(1本約3時間)、ワックスデザインコースは約1ヶ月」と案内しています。
当日にはできないこと
金属を叩く作り方でも、外見に関わる加工を足すと当日には持ち帰れないことがあります。ある工房は、石留め・ウェーブ・クロス・ミルグレインを付けると約2週間預かり(当日持ち帰り不可)としています。細い指輪には付けられない加工もあり、同じ工房では、内側の石留めは1.5mm幅では不可です。
石や模様を入れたいなら、予約のときに「この加工を足しても当日持ち帰れますか。何mm幅から付けられますか」と聞いてください。
当日の流れ
当日は、デザインを決めてから二人で手を動かし、最後に内側の文字(刻印)を決めます。所要時間は、ある工房の案内で「結婚指輪は打ち合わせを含めて約3〜4時間」です。1本ずつの時間で案内している工房なら、2本分の合計の時間を聞いてください。
手先に自信がなくても、二人だけで作るわけではありません。ある工房は、手順を一つずつ説明しながら進め、難しい工程と最終仕上げは職人が行うと案内しています。どこまで自分の手でやりたいかが決まっているなら、予約の前に「どの工程を自分たちでやり、どこを職人さんが仕上げますか」と聞いてください。
失敗したとき
当日の削り過ぎやゆがみは、その場で直すと説明している工房があります。
一方で、当日に直せる範囲を超えたときの作り直しの代金は、確かめた工房の公式サイトには書かれていませんでした。予約のときに「当日うまくいかなかったら、作り直しの代金はかかりますか」と聞いてください。
予約の取り消しは、ある工房の場合「予約の変更・キャンセルは3日前まで、制作後の自己都合キャンセルは不可」です。受け取った後で、サイズや刻印が違う・思っていた形と違うと感じたときの直し方は、結婚指輪・ペアリングの作り直しにあります。
サイズ直しの保証
手作りの指輪にも、後日のサイズ直しの保証を付ける工房があります。中身は、何度でも無料から、状態で断るまで分かれます。
| 保証の形 | 公開されている例 |
|---|---|
| 何度でも無料 | サイズ直しは何度でも永久無料 |
| 期間内だけ無料 | 加工代は2年以内に1回無料 |
| 有料 | サイズ直し 1本5,500円〜(2週間〜預かり) |
| 状態で決める | サイズ直しは指輪の状態や希望サイズによって断る・有料になる場合がある |
「無料」の中身は、大きくするときの金属の代金で差が出ます。ある工房は、加工代は無料でも、大きくするときは号数に応じて材料代が要ると書いています。何度でも無料の工房も、デザイン・指輪の状態・着ける指の変更などで有料の場合があるとしています。予約の前に「何年間、何号まで、何回まで無料ですか。大きくするときの金属の代金も無料ですか」と聞いてください。
保証が切れた後や、保証のない指輪を直すときの料金は、指輪のサイズ直しの料金で確かめられます。石の付いた指輪なら、石が取れたときの扱いも聞いておきます。ある工房は「制作から1年以内の石留め直しは無料(2年目以降有料)」としています。
写真で分かること、当日に決まること
手作りか、形を選んで注文するかで迷っているなら、イメージに近い指輪の写真が判断の材料になります。
写真で分かること
- 叩いて作れる形か、型から作る形か
- 幅と厚みから、使う金属の量の見当
- 石や模様の加工が要るか
当日・現物で決まること
- 指のサイズ(リングゲージで測る)
- 削った型の重さと、総額
- 仕上がりの細部
イメージに近い指輪の写真を添えて相談すると、手作りに向く形か、注文して作る形かの見当が付きます。
向かない場合と逆算
次の場合は、手作りでない作り方も考えてください。
予約は、休日ほど早く埋まります。ある工房は「土日祝は4週間以上前の予約を勧める」と案内しています。決まった幅以外を選ぶなら、ある工房は「掲載外の幅は素材準備のため3週間前までに相談」としています。また、長期連休・年末年始が預かり期間に入ると納期が延びるという案内もあります。
ワックスで作るなら、予約の待ちに完成までの期間(ある工房の例で約1〜2か月)を足した日数を、指輪が要る日からさかのぼって予約を入れてください。フルオーダー・セミオーダーとの値段と期間の比べ方は結婚指輪のオーダーの費用と期間にあります。
今日やること
- 1二人で決める指輪が要る日、ペアの予算の上限、当日に持ち帰りたいか
- 2作り方を選ぶ急ぐ・シンプルなら金属を叩く作り方、形にこだわるならワックス
- 3予約の前に聞く「ペアの税込の総額の目安、失敗したときの作り直しの代金、サイズ直しの保証の期間と回数を教えてください」
