ホワイトゴールドの指輪が、洗っても黄ばんで見えるなら、表面の白いロジウムメッキが薄くなって下の金属の色が見えてきた状態です。かけ直せば白さは戻ります。料金は、メッキをかけるだけか、傷を磨いてからかけるかで変わります。
他店が公開している料金
料金が3段階に分かれるのは、メッキの前にする作業が違うからです。アクセサリーのメッキ店1店(ここではA店)の料金表が、その違いをいちばん分かりやすく出しています。
| 指輪1本(A店の最低額) | 条件 | 料金 |
|---|---|---|
| メッキだけ | 新品か、磨き済みの品 | 1,980円〜(税込) |
| メッキだけ | 使っている品。傷はそのまま | 4,070円〜(税込) |
| 磨いてからメッキ | 使っている品 | 5,800円〜(税抜) |
※ A店の公開料金で、同じ金額で受けられるという意味ではありません。使っている品の黒ずみを落とす下準備(酸化取り)は、別に1,650円〜4,400円(税込)かかります。
見積もりを読むときは、まず「磨きが入っているか」を確かめてください。
ほかの店も含めて、公式ページで指輪1本の最低額を確かめた6店の幅は1,100円から8,800円です。6店のうち3店は3,000円から3,500円の間に収まります。いちばん安い店(B店)は1,100円(税込)〜で、K18WGとシルバーで同じ額です。どれも「〜から」の最低額で、税込・税別・税の表示なしが混ざります。ある工房(C店)は3,500円〜(税別・メッキのみの場合。前処理料金は別)と、メッキだけの額であることを明記しています。
ネックレスと大きい品は、指輪より上がります。C店のネックレスは3,700円〜(税別・ネックレスのチェーンとトップ)です。B店は幅の広い指輪・大きいペンダント・太い/長いネックレスは追加料金としています。チェーンは受けない店もあり、ある修理店はチェーン類の再メッキは受けていないと書いています。切れや留め具の傷みも一緒に直したいなら、チェーン修理の料金も見ておいてください。
ブランドの品は、料金表より高くなる例があります。ある工房の事例では5,000円(ブランドの指輪のロジウムメッキ)、10,000円(ブランドのK18WG製品の厚メッキ)でした。
黄ばむ理由とかけ直す時期

ホワイトゴールドは、もとは少し黄色い金属です。白く見せるために、表面にロジウムという白い金属のメッキをかけています。それが薄くなると、下の黄色が見えてきます。C店は黄ばんだ指輪の事例で表面のロジウムメッキが剥がれると、薄黄色いホワイトゴールドの地の色が見えると説明しています。
メッキの厚さは、めっき加工会社の説明でロジウムめっきは通常0.05〜0.3μm程度の薄い層で、下地にニッケルかパラジウムのめっきを施す(めっき加工会社の説明)とされています。ごく薄い膜なので、物に当たる手のひら側など、擦れる所から先に下の色が出ます。
指輪の内側の刻印が「K18WG」なら、この作りです。業界の表示の決まりでも、ホワイトゴールドの表面に白いメッキをかけることは認められています。刻印の読み方は刻印図鑑で確かめられます。
メッキが薄くなった
- 薄い黄色の地の色が見えてくる
- 洗っても色が戻らない
- かけ直しで白さが戻る
汚れ・くすみ
- 全体が曇って見える
- 洗うと輝きが戻る
- メッキより先に洗い方を試す
くすみが汚れか迷うなら、先にジュエリーのクリーニングの洗い方で戻るかを試してください。
持ちの年数を言い切った店はありません。C店はどのくらい持つかは断言できない(使用環境・頻度・体質で変わる)としています。A店はすぐには剥がれず、長年使うと擦れて下の金属が見えてくると説明しています。年数を待つのではなく、黄色く見えてきたらかけ直してください。長持ちさせるには、使った後に乾いた柔らかい布で汗や皮脂を拭いてからしまいます(C店の勧め)。
自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。
素材で答えが変わる
かけ直しができるか、何を頼むかは、指輪の素材で決まります。内側の刻印を見てから、次の表で当てはまる行を選んでください。
| 刻印・素材 | かけ直し | 頼み方 |
|---|---|---|
| K18WG など(ホワイトゴールド) | できる | 黄ばんだらロジウムで |
| Pt900 など(プラチナ) | たいてい不要 | 磨き直しを先に |
| SV925 など(シルバー) | できる | 黒ずみを抑える目的で |
| GP・真鍮など(メッキ品) | 受けない工房が多い | 素材を伝えて可否を聞く |
プラチナは、もともと白い金属です。ある宝飾店は、メッキの剥がれたチェーンの事例でプラチナのチェーンにすると、変色の心配はかなり少なくなると説明しています。新品のプラチナにメッキがかかっていることもありますが、輝きが落ちた程度なら、メッキより先に新品仕上げ(磨き直し)で足りるかを聞いてください。
シルバーは黒ずみやすい金属です。ある修理店はシルバーにロジウムメッキをかけると、さびにくくなる(完全に止まるわけではない)と説明しています。メッキが剥がれた所は、シルバーそのものの色と黒ずみやすさに戻ります。
金メッキの品(刻印にGP)や真鍮の品は、宝飾の工房では受けないことが多い品です。GPは金めっきを表す記号です。あるチェーン修理店は、真鍮などのメッキ製品は多くの修理店が受けないと説明しています。ある修理店は再コーティングはプラチナ・ゴールド・シルバーの品だけ受けるとしています。刻印が無く素材の分からない品について、C店は素材の分からないアクセサリーへのメッキは受けていないとしています。
受ける店があっても、A店は下地が真鍮や合金だと、磨いても新品に近い光沢が出にくいと説明しています。数千円をかけても新品の光沢には戻りにくいので、思い入れの無い品なら買い替えも選択に入れてください。金メッキの品をかけ直した例では、ある工房(E店)に指輪の新品仕上げと金メッキのかけ直しで合計7,000円(税別)の事例があります。白から金色に変える場合は、同じ店では金色(K18)に変えると基本料の1.5倍です。
石付きの品
エメラルド・オパール・真珠などが付いた品は、そのままメッキ液に浸けられないことがあります。宝飾品の仕上げを受けるある加工所が、石ごとのメッキの可否を表にしています。
| 石 | メッキ |
|---|---|
| ダイヤモンド・ルビー・サファイア | 可 |
| エメラルド・オパール・真珠 | 不可 |
| トルコ石・タンザナイト・ペリドット | 不可 |
| トパーズ・黒いダイヤモンド | 不可 |
※ その加工所の表の一部で、店によって扱いは変わります。接着剤で石を留めた品も、A店ではメッキできません。
石の熱や薬品への強さをほかの加工と合わせて知りたいときは、宝石ごとの加工できる・できないの一覧で石の名前を引いてください。
メッキできない石が付いていても、手はあります。1つは、メッキをかけたくない部分を保護する「マスキング」です。E店ではマスキング 1,000円(メッキがかからないように保護する)です。もう1つは、石を一度外してメッキをかけ、留め直す方法です。石外しの代金がかかり、エメラルドやオパールは外すときに欠けるおそれがあります(別の宝飾店の説明)。
写真で分かること、現物で決まること
黄ばみか汚れかと、メッキだけで足りそうかは、写真でおおよそ分かります。磨きが要るかと、石を液に浸けられるかは、現物を見て決まります。
写真で分かること
- 黄ばみ(メッキの擦れ)か、汚れか
- 刻印の素材と、石の種類
- メッキだけか、磨きも要るかの見当
現物で決まること
- 傷の深さ(磨きで取れるか)
- 刻印の無い品の下地の素材
- 石を液に浸けられるか・接着留めか
正面と内側の刻印、石が付いていれば石の写真を添えて相談すると、「メッキだけ」と「磨いてからメッキ」の両方の見当を先に聞けます。石の名前が分からなければ、そのまま伝えて構いません。
頼み方と期間
見積もりをもらったら、次の4か所を確かめると、何にいくらかかるかが分かります。
見積もりで確かめる欄
- ①磨き新品仕上げが入っているか傷を消したいなら磨きを入れる。色だけなら磨きなしの料金も聞く
- ②前の処理酸化取り・剥離が別料金か古いメッキを剥がす剥離は、E店で剥離 3,000円(今かかっているメッキを剥がす)
- ③メッキの厚さ通常か厚メッキかA店では、磨き済みの指輪の厚メッキは2,750円〜(税込)
- ④石マスキングか、外して留め直すかメッキできない石が付いているときの扱いと代金
磨きを入れるかどうかは、傷の有無で決めます。ブランド品の事例を出した工房は傷や汚れがついたままではメッキがきれいにかからないため、新品仕上げをしてから再メッキすると説明しています。磨き直しの料金と注意点は、新品仕上げの料金と注意で確かめてから頼んでください。
期間は、B店で通常1週間、C店で通常 約2週間、A店で商品到着後 8営業日〜です。宅配で受けるA店は加工できなかった品は着払いで返送としています。送る前に、加工できなかったときの送料を聞いてください。
サイズ直しや修理と一緒に頼む
サイズ直しや修理をするなら、メッキはその後に一緒に頼みます。ある工房は修理や加工の溶接・研磨で、表面のメッキは取れると説明しています。直した所だけの部分メッキは、C店では部分メッキ・マスキング・下地処理は別料金としており、全体にかけ直すのが基本です。
合計の例として、ある宝飾店はホワイトゴールドの指輪を小さくするサイズ直しの基本料金とロジウムメッキ代で4,500円(税の記載なし)としています。サイズ直しそのものの料金と日数は指輪のサイズ直しの料金と日数に、断られそうな品の条件はサイズ直しができないときにあります。
今日やること
- 1刻印を見る内側の「K18WG」「Pt900」「SV925」「GP」などを読み、石の種類も書き出す
- 2写真を撮る正面・内側の刻印・石を、明るい所で撮る。黄ばんで見える所も入れる
- 3聞くことを決める「メッキだけの場合と、磨いてからかける場合の税込の料金と期間」。石付きなら「このままメッキできますか。できない場合はどうしますか」
