新品仕上げ(磨き直し)は、指輪の表面を磨いて細かい傷とくすみを取り、つやを戻す作業です。店によって「仕上げ直し」「リフレッシュ仕上げ」とも呼びます。
公開されている料金
工房と宝飾店の公式サイトで、指輪の新品仕上げの料金を確かめた結果です(2026年10月18日に確認、2026年10月24日に開き直し)。どれも「〜から」の最低額で、細くてシンプルな指輪の額です。
| 公開例 | 指輪の新品仕上げ | 税の表示 |
|---|---|---|
| 公開例1 | 1,500円~ | 表示なし |
| 公開例2 | ¥1,650(税込)〜 | 税込 |
| 公開例3 | 2,000円~ | 表示なし |
| 公開例4 | 2,200円(税込)〜 | 税込 |
| 公開例5 | ¥3,000~ | 税別 |
| 公開例6 | 3,300円(税込)〜(K18) | 税込 |
※6店の中央値は2,100円です。税込・税別・表示なしが混ざるので、目安として読みます。公開例6はプラチナだと4,400円(税込)〜(税込)です。
ネックレスは指輪より高めに出している店があります。公開例1は、ネックレス・ブレスレットを2,000円~としています。喜平ネックレスを長さで料金を出す店では、10cmあたりPt850で約3,000〜5,000円、K18で約2,000〜4,000円(税別)です。
ホワイトゴールドはメッキ代を足す
ホワイトゴールドは、磨くと表面の白いメッキ(ロジウムメッキ)も一緒に取れます。そのため、仕上げの後にメッキをかけ直す工程が入り、料金は2つの合計になります。
- 新品仕上げ
- ¥8,000
- ロジウムメッキ(白さを出す薄い膜)
- ¥5,000
※ 支払いは2つを足した額です。事例に税の表示はありません。
※ 同じ店のプラチナの指輪の実例は¥3,000で、メッキ代はかかっていません。
メッキだけの公開料金は、公開例6で2,750円(税込)〜です。見積もりでは「新品仕上げとメッキを合わせた金額」を聞いてください。
料金が上がる条件
料金表の「〜から」より上がるのは、幅が広い・石が付いている・傷が深い・ブランド品・急ぎのときです。加算の額まで公開している工房の料金表は、次のとおりです(税の表示なし)。
| 条件 | 加算の例 |
|---|---|
| 基本 | 細身でシンプルな結婚指輪などで¥3,000 |
| 幅がやや広い | 幅2.6〜5.0mmの指輪などは¥1,000の加算 |
| 幅が広い・印台 | 幅5.1mm以上の指輪などは¥3,000の加算 |
| 石付き | 石付き・別素材の品は¥1,000の加算 |
| 傷が深い | 深い傷は¥1,000の加算 |
| ブランド品 | ブランド品は¥1,000の加算 |
| 急ぎ | ¥1,500円の加算(当日〜3日以内に受け取る場合) |
ほかの店も、幅の広い指輪・大きいペンダント・太い/長いネックレスは追加料金、ブランド品は追加料金としています。幅・石・ブランドのどれに当たるかで総額が変わるので、見積もりでは基本料金と加算を分けて書いてもらいます。ほかの作業の公開料金は工房の公開料金データで見られます。
自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。
戻ること・減ること

新品仕上げで戻るのは、表面の細かい傷とつやです。一方で、表面を削る作業なので、地金(指輪の金属)がわずかに減ることがあります。ある店は本当の意味で新品になるわけではないと書いています。
戻ること
- 細かい傷とくすみが取れ、つやが出る
- 深い傷は、地金で埋めてから磨ける店もある
戻らない・減ること
- 地金の重さがわずかに減ることがある
- 角がわずかに丸くなることがある
- 深い傷は落とし切れないことがある
- つや消し・いぶしは元と同じにならない
1回で減る量は、ある工房の説明では「若干」です。前後の重さを量って公開している店もあります。
| 量った指輪と仕上げ方 | 減った重さ |
|---|---|
| 男性用・傷を全部消して鏡面に | 0.11g(5.895gから5.785g) |
| 女性用・傷を残す軽い仕上げ | 0.02g(5.069gから5.049g) |
| K18の鍛造の指輪・バフで磨く | 差は100分の1グラム以下 |
※ どれも1本ずつの例で、量った店自身も、デザインや傷の深さ・使う道具で大きく変わるとしています。深い傷を消すほど削る量は増えます。
1回の量は小さくても、繰り返すと話が変わります。あるブライダルリングのブランドは、磨くだけの直しを重ねると、磨いた部分が薄くなったり形が崩れたりすることがあると説明し、修理の回数は少ないほうがよいとしています。
そのため、何年ごとと決めて磨く必要はありません。深い傷が目立ってきたときか、サイズ直しを頼むときにまとめると、磨く回数を減らせます。ある宝飾店は、サイズ直しと新品仕上げを合わせて1本2,750円としています。サイズ直しの料金は指輪のサイズ直しの料金で確かめられます。
刻印・つや消し・石付きの品
内側の刻印(Pt900・K18 のような素材の文字や、名前・日付)を残したいなら、受付で「内側の刻印は磨かないでください」と伝えます。受け取るときに、刻印が読めるかをその場で確かめてください。刻印の意味は刻印図鑑で読めます。
加算の額を公開している先の工房は、素材の刻印がない品や素材が分からない品を、加工で壊れるおそれがあるとして受けにくいとしています。
つや消しの指輪を元の風合いに近づける方法は槌目・つや消しの仕上げ直しにあります。石付きの指輪は、磨くときに爪が緩んでいないかも一緒に見てもらってください。爪の直し方と料金は爪・石座の修理、石ごとの弱さは宝石ごとの加工できる・できないの一覧で確かめられます。
写真で分かること・現物を見ないと決まらないこと
料金の区分は、写真で見当がつきます。深さや残りの厚みは、現物を手に取らないと決まりません。
| 写真で分かること | 現物を見ないと決まらないこと |
|---|---|
| 素材の刻印(Pt900・K18WGなど) | 傷の深さと、磨いて消えるか |
| 幅・印台かどうか | 磨いた後に残る厚み |
| 石の有無と種類のあたり | 爪の緩み・石のぐらつき |
| つや消し・いぶしの有無 | メッキの剥げの範囲 |
写真では、正面・横・内側の刻印の3枚に、物差しを当てた幅の写真があると、どの区分に入るかの目安が出しやすくなります。
頼む順番と期間
新品仕上げは、まず買った店に聞きます。自分の店で買った品やリフォームした品を、無料で磨く決まりを公開している店があるからです。無料の対象なら、ほかに出す理由はありません。
あるブライダルリングのブランドは、深い傷やへこみを直す磨きを、購入後の初回は無料にしています。あるリフォーム店は、リフォームした品について1年間は研磨ありの新品仕上げ・サイズ直し無料としています。ほかの店で手を入れた後でも無料の対象になるかは、買った店にあわせて聞いてください。ブランド品の保証との兼ね合いはブランドのジュエリーを正規店以外で直すときで確かめられます。
期間は、公開例4の店で通常1週間、公開例6の店で約2週間〜です。メッキの品は仕上げの後にメッキをかけるため、加算を公開している工房は3週間としています。結婚式や記念日に間に合わせたいなら、日付を最初に伝えてください。
買った店が分からない・無料の対象外なら、写真を送って相談すると、仕上げとメッキを合わせた額と日数を先に確かめられます。「内側の刻印は磨かないでください」もそのとき書き添えます。
家で手入れするなら、柔らかい布で皮脂を拭き取るところまでにします。磨き用のクロスをホワイトゴールドやメッキの品に使う前には、買った店に使ってよいかを聞いてください。
今日やること
- 1素材と刻印を見る内側の刻印(Pt900・K18WGなど)と、残したい文字を写真に撮る
- 2買った店に聞く「このお店で買った指輪です。新品仕上げは無料で受けられますか。回数や期間の決まりはありますか」
- 3写真を送って相談する「K18WGの指輪の新品仕上げです。メッキ代を含めた合計と、受け取りまでの日数を教えてください。内側の刻印は磨かないでください」と書いて、正面・横・内側の刻印の写真と一緒に送る
