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指輪の傷は自分で消せる?|素材別の傷のつき方、研磨剤で磨いてはいけない指輪、新品仕上げで取れる傷と料金

更新 2026年10月25日・出典の最終確認 2026年10月25日

細かな生活傷が光に浮かぶ指輪(イメージ)

指輪の傷を家で安全に取れるのは、汚れによる曇りまでです。研磨剤で浅い傷をならすこともできますが、指輪を削るので、素材や仕上げによっては使えません。線の傷をきれいに消すなら、店で表面を磨き直す「新品仕上げ」にします。

素材で違う傷のつき方

傷のつきにくさは、金属の硬さで変わります。ただ、傷がついたときに金属が減るかどうかは、硬さとは別の性質です。

素材 傷のつき方 店で直すとき
プラチナ 細かい傷がつきやすい 仕上げ
K18イエロー つきにくい 仕上げ
K18ピンク 硬く、つきにくい 仕上げ
ホワイトゴールド 傷より先にメッキが擦れる 仕上げとメッキ

※ホワイトゴールドは、表面に白いメッキをかけたものが多い素材です。

プラチナは傷がついても減りにくい

プラチナは、純度が高いほど柔らかい金属です。あるブランドは、プラチナについてプラチナは純度が高いほど強度が下がり、傷がつきやすいと説明しています。同じプラチナでも、Pt1000やPt950は、Pt900より傷がつきやすくなります。

一方で、プラチナの細かい傷は、削れて金属がなくなった跡ではありません。ある指輪のブランドは、プラチナの細かな傷は、削れて失われるのではなく金属が移動している状態としています。ある工房も、食器やドアノブと擦れると擦り傷はつくとしたうえで、擦り傷が重なると光沢がなくなり、曇った見た目になると書いています。プラチナの指輪が曇って見えるのは、この細かい擦り傷が重なった状態です。

金は傷がつきにくい

18金は、金に銀や銅を混ぜて硬くした素材です。ある宝飾店は、ゴールドは傷つきにくく丈夫な貴金属と説明しています。ピンクゴールドは銅が多く、ある工房は銅の比率が高い18金ピンクゴールドは硬く丈夫だが、サイズ直しが難しい場合があるとしています。傷には強い一方、後でサイズを変えにくいことがある素材です。

ホワイトゴールドは、傷より先にメッキが擦れる

ホワイトゴールドの多くは、白いメッキで色を整えています。ある宝飾店は、ホワイトゴールドの指輪は、手の平側など物とぶつかる・こすれる部分のメッキがはがれると説明しています。物に当たる手のひら側が黄色っぽく見えてきたら、傷ではなくメッキの擦れです。

メッキは傷を隠しません。ある工房は、メッキで傷が消えたり隠れたりはしないとしています。ホワイトゴールドの傷を取るには、磨いてからメッキをかけ直す2つの作業になります。メッキだけの直し方はロジウムメッキのかけ直しで確かめられます。

家でしてよいこと、してはいけないこと

家でしてよいのは、洗うことと、柔らかい布で乾拭きすることまでです。ぬるま湯に食器用の中性洗剤を溶かし、柔らかいブラシでなでて洗い、よくすすいでから柔らかい布で水気を取ります。汚れによる曇りなら、これで戻ります。洗っても曇ったままなら、細かい擦り傷が重なった曇りなので、店の仕上げで取ります。

布で拭くだけで戻るのは、曇りが軽いときです。ある販売店は「くすみや変色が強いと、クロスだけで落とすのは難しいことが多い」としています。研磨剤の入っていない布では、線の傷は取れません。

研磨剤入りのクロスや液体の研磨剤は、表面を削って傷をならす道具です。使えば、削った分だけ指輪が変わります。

自分で磨くと減るもの

磨くことは、表面を少しずつ削ることです。店の新品仕上げでも同じで、ある工房は地金を研磨するので、わずかに地金が減るとしています。別の工房も、角がわずかに丸くなる可能性があると注意しています。

磨く回数が増えるほど、指輪は薄くなります。あるブランドは、表面の金属を削って傷を消しているので、何度も磨き直すと指輪が薄くなる可能性があると説明しています。細い指輪や、すでに何度も磨いた指輪は、家で研磨剤を使わないでください。

自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。

店で取れる傷、残る傷

浅い擦り傷と深い打ち傷の見本(イメージ)

店の新品仕上げで取れるのは、曇りと浅い擦り傷です。深い傷は、磨いても跡が残るか、金属で埋める別の作業になります。

新品仕上げで取れるか

取れる

  • 全体の曇り・細かい擦れ
  • 浅い線の傷

取り切れない・別の作業

  • 深い傷・えぐれた傷
  • へこみ・ゆがみ(先に形を直す)

深い傷について、ある店は事例で「新品仕上げで小傷は取れるが、深い傷は残る」と書いています。埋める作業をする店もあります。ある宝飾店は、深い傷について深い傷は、同じ素材で溝を埋めてから研磨することもあると説明しています。別の店は、レーザー溶接機で、指輪の凹みや傷を埋めることができる店があるとしています。埋める作業の公開料金は、その店で指輪の凹み直し・傷埋めの基本料金3,000円〜(税別)です。傷の数や深さで変わり、仕上げだけより費用がかかります。

新品仕上げの作業は、磨くだけではありません。ある工房の工程では、新品仕上げの最後に超音波洗浄機で研磨の粉を落とす(工房の工程)としています。

内側の刻印と、石の付いた指輪

内側の名前や日付の刻印は、磨くと消えやすい所です。ある工房の刻印消しの事例では、指輪の内側を紙ヤスリで軽く研磨しただけで刻印の文字が消えた(刻印消しの事例)としています。刻印を残したいなら、頼むときに「内側は磨かないか、刻印を避けて磨いてほしい」と伝えてください。

石の付いた指輪は、磨くときに石を外すことがあります。ある宝飾店は、石の付いた指輪は、石を外して新品仕上げをし、はめ直して仕上げることが多い(宝飾店の説明)と説明しています。磨く前後に、爪のすり減りや石のゆるみも見てもらうと、石が取れる前に直せます。爪の点検と直し方は指輪の爪の修理代と日数にあります。

新品仕上げの料金と日数

指輪の新品仕上げは、他店6店が公式サイトに出す最低料金の中央値で2,100円です。公開例は1,500円~から3,300円(税込)〜まで。税込と税の表示なしが混ざり、どの店も同じ金額で受けられるという意味ではありません。

ホワイトゴールドは、メッキの分が上乗せされることがあります。ある宝飾店1店の公開料金(税込)は次のとおりです。

素材 新品仕上げ
プラチナ・K18・K10 3,000円(税込)
ホワイトゴールド 3,500円(税込)

別の工房も、ホワイトゴールドやメッキのシルバーは、仕上げにロジウムメッキが別に必要としています。プラチナと金を組み合わせた指輪は、ある宝飾店によると異素材を組み合わせた指輪は、新品仕上げの料金が割高になることがあるとのことです。

日数は、ある工房で通常1週間、ある宝飾店で約2週間〜です。即日で受ける店もある一方、メッキのかけ直しが要る品は3週間とする店もあります。

つや消しやヘアライン(細い線の模様)の指輪は、磨くと模様が変わります。ある工房は、マット仕上げ・ヘアラインなど表面の模様はまったく同じには再現できないとしています。模様のある指輪の仕上げ直しはつや消し・槌目の指輪の仕上げ直しで確かめられます。料金の比べ方は指輪の新品仕上げの料金にあります。結婚指輪で、購入店の無料の仕上げが使えるかを先に確かめたいなら、結婚指輪の傷はいつ直すへ。

写真で分かること、現物で決まること

曇りか線の傷かと、素材は写真で分かります。磨きで取れる深さか、埋める作業が要るかは、現物を見て決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 曇りか、線の傷か
  • 刻印の素材と、メッキの擦れ
  • つや消し・模様・刻印の有無

現物で決まること

  • 傷の深さ(磨きで取れるか、埋めるか)
  • 残っている厚み(何度磨いたか)
  • 石のゆるみ・爪のすり減り

傷が光って見える角度で撮った写真と、内側の刻印の写真を添えて相談すると、新品仕上げで取れそうか、埋める作業が要りそうかの見当を先に聞けます。

直さずに残す選び方

細かい傷は、直さずに着け続けても構いません。あるブランドは、傷が小さく目立たない場合について、傷が小さく目立たなければ、あえてそのまま残す人もいると書いています。

磨き直しの回数は、少ないほど指輪が長く持ちます。あるブランドも、修理の回数は少ないことが理想としています。傷が1本増えるたびに磨くのではなく、曇りが気になってからまとめて頼めば、削る回数が少なくて済みます。

次に作る指輪で傷を目立たせたくないなら、ある宝飾店はヘアライン・サテン・ヴィンテージなどのテクスチャーで傷が見つかりにくくなるとしています。傷に強いハードプラチナについて、プラチナの広報機関は高純度を保ちつつ、従来より耐久性を高めた素材と説明する一方、ハードプラチナは加工方法によって後からサイズ直しができないものがあるとも書いています。素材ごとの比べ方は指輪の素材の選び方で確かめられます。

今日やること

  1. 1刻印を見る内側の刻印で素材を確かめる。WG・K18WGなら研磨剤は使わない
  2. 2家で一度洗う中性洗剤で洗い、柔らかい布で拭く。曇りが取れれば、ここで終わり
  3. 3写真を撮る残った傷を、明るい所で光が当たる角度から近くで撮る。内側の刻印も撮り、「刻印は残したい」「石付き」など残したいものを書き添える

出典