まだ強く引っ張っていない1本のネックレスなら、平らな所に置いて、つまようじ2本で結び目を少しずつ広げるとほどけることがあります。引っ張って固くなった・2本以上が絡んだ・宝石の近くが絡んだときは、家で続けずに手を止めます。
家でほどく手順
家でほどくときは、つまようじを2本用意します。宝飾店の読み物でも、つまようじは2本あるとほどきやすいとされ、竹串でも代わりになります。
- 1平らな所に置く机に柔らかい布を敷き、留め具を外してチェーンを広げる
- 2結び目をゆるめるつまようじの後ろ側で結び目を軽くたたき、隙間ができたら先を差す
- 32本で広げる1本で結び目を押さえ、もう1本で輪を少しずつ広げる。チェーンの端を、入ってきた向きに戻す
- 4すべりをよくする固いときは、絡まった所にだけベビーパウダーを少しかけて揺らす
持ち上げたままほどかないでください。持ち上げると重力でほどきにくいので、机などの平らな場所に置くと案内している宝飾店もあります。
ペンダントトップ(チェーンに通した飾り)が外せるなら、先に外します。結び目の中をくぐる部分が小さくなり、ほどきやすくなります。
使ってはいけない道具と、素材で変わる注意
先の細い金属の道具は使いません。針やピンセットなど金属製のものはチェーンを傷つけるおそれがあるからです。安全ピンや縫い針を勧める記事もありますが、使うのは木のつまようじか竹串にします。
| 素材・状態 | 石けん | ベビーパウダー |
|---|---|---|
| 金・プラチナ | 使える | 使える |
| ホワイトゴールド | 使わない | 使える |
| シルバー | 使わない | 使える |
| 真珠・サンゴ | 使わない | 使わない |
| 宝石の近く | 使わない | 使わない |
※ 宝飾店の案内では、真珠・サンゴ・ホワイトゴールド・シルバーなど水に弱い素材は石けんを使わず専門店へとされています。宝石に近い部分が絡まったときは、つまようじでほどくとも案内されています。
パウダーの代わりに重曹や化粧品の粉を使うのもやめてください。重曹や油分を含む化粧品のパウダーはチェーンを傷つける場合があるからです。ベビーパウダーを使ったら、ほどけた後に粉を拭き取ります。
真珠のネックレスが絡まったり、糸が伸びたりしているなら、ほどくより糸を替える時期かを見てもらいます。費用は真珠の糸替えで確かめられます。
自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。
手を止める目安

次のどれかに当てはまったら、それ以上は触りません。続けるほど結び目が締まるか、チェーンが切れるおそれが出るからです。
修理店も同じ注意を出しています。ある店は、強く引っ張ると結び目が固く締まり、ほどきにくくなるとし、いら立って続けると、無理な作業で切れる原因になると書いています。別の店も、家でほどこうとして絡まりが悪化したり、切れたりすることがあるとしています。
手を止めたら、それ以上ゆるめも締めもしないまま、小さな袋に入れておきます。結び目の形がそのまま残っていれば、ほどく人が絡まり方を読みやすくなります。
店でほどいてもらうと、いくらか
修理店が公式サイトに出している料金を2店分確かめました。下の表は、どちらも他の修理店の公開料金です。
| 公開例 | 料金 |
|---|---|
| 公開例1 | 1本1,650円(税込) |
| 公開例2 | 500円〜20,000円 |
※ 公開例1は税込で、難しさで料金は変わらず、本数分かかります。一緒に絡まったイヤリングや指輪も、1つにつき1本と数えるとされています。公開例2は料金表の幅で、税の表示はありません。
公開例2の幅が広いのは、絡まり方で手間がまったく違うからです。同じ店は2016年の記事で、少し絡まっているだけなら500円・その場と書いています。2本のネックレスが固く絡んだ実例は、3,000円(税別)・納期1週間・作業40分ほど(2本の複雑な絡まり)でした。いずれも当時の料金です。
着けたい日があるなら、その日付を先に伝えます。公開例1の店は、即日〜2週間(複雑な絡まりは数日〜2週間の預かり)としています。
ブランド品で保証期間内のネックレスが、絡まりから切れまで進んだときは、先に保証書の条件を見てください。
写真で分かること、現物を見ないと決まらないこと
絡まりは、写真でもおおよその見当がつきます。修理店でも、写真で、難しさと日数の目安を伝えると案内している例があります。
写真で分かること
- 絡んでいる本数(イヤリング・指輪も含む)
- 結び目が1か所か、全体に広がっているか
- 宝石や真珠の近くかどうか
現物を見ないと決まらないこと
- 結び目がどこまで締まっているか
- コマが伸びたり、割れたりしていないか
- ほどいた後に切れ直しが要るか
写真は、全体を1枚と、結び目に寄った1枚を撮ります。留め具の近くに刻印があれば、それも撮ると素材が伝わります。絡まりに切れかけたコマが混じっていそうなら、写真を送って相談するときに「ほどいた後に切れていないかも見てほしい」と書き添えると、ほどきと修理を分けて見てもらえます。
宅配で出すときの包み方
宅配で出すなら、結び目をそれ以上動かさないことが一番です。箱の中で揺れると、ゆるみかけた結び目がまた締まることがあります。
- 1写真を撮る送る前の結び目の形を残しておく
- 2小袋に入れるチェーンを丸めたり巻いたりせず、絡まったままの形で入れる
- 3すき間を埋める箱の中で動かないよう、柔らかい紙や布で詰める
郵送の受付を出している修理店の例では、到着後1〜2週間で返送・返送料1,000円です。往復の日数と送料が加わるので、着けたい日が近いときはその分も見込みます。
切れそう・切れたときにしないこと
ほどいている途中でチェーンが切れても、金・プラチナのチェーンなら、ろう付け(切れたコマを金属でつなぐ修理)で直せることがあります。直せるかは、切れた場所とコマの細さで変わります。
修理代は、料金を公開している9店の下限の中央値で2,000円です。税込・税別・税の表示なしが混ざった集計です。税の扱いごとの件数と幅は部位別の修理料金にあります。
同じチェーンが何度も切れるなら、直すより替える時期かもしれません。交換の目安として、ある修理店は次を挙げています:同じチェーンで2回以上切れたら交換を検討。切れた場所ごとの修理代はネックレスのチェーンが切れたときの修理代で確かめられます。
絡まない保管
ネックレスは1本ずつ分けて、チェーンを伸ばした形でしまいます。何本かを同じ箱や袋にまとめると、動いたときにチェーン同士が重なって絡まります。
家でしまう
- スタンドやフックに1本ずつ吊るす
- 仕切りのあるケースで、1マスに1本
- 留め具を留めてからしまう
旅行・持ち歩き
- ペンダントトップを1つ目の小袋に入れる
- チェーンを緩く巻いて2つ目の小袋に入れる
- 留め具だけ袋の口から出して閉じる
スタンドに吊るすなら、一つの場所に複数のネックレスを吊るさないようにします。小袋に入れるときは、チェーンをきつく巻かないでください。宝飾店の案内でも、持ち歩きは小袋を2つ使い、チェーンはきつく巻きすぎないとされています。
留め具が小さくて留めにくく、しまう前に留めるのが面倒なら、ネックレスの留め具の種類で付けやすい形を確かめられます。
今日やること
- 1平らな所で一度だけ試す留め具とトップを外し、つまようじ2本で結び目をゆるめる。引っ張らない
- 2固い・2本・宝石の近くなら止める結び目の形を崩さないまま小袋に入れる
- 3写真を撮って送る全体と結び目に寄った写真を撮り、「ネックレスが絡まってほどけません。素材は◯◯で、◯月◯日に着けたいです。切れそうな所がないか見てほしいです」と書いて送る
