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帯留めのリメイク費用|ブローチ・指輪を帯留めに、帯留めをブローチ・ペンダントにする方法と注意

更新 2026年10月25日・出典の最終確認 2026年10月25日

ブローチの裏側と帯留め金具(イメージ)

帯留めの作り替えは、元の品の何を残したいかで3つに分かれます。加工しない方法なら金具代だけ、工房で加工する方法なら数万円の公開例があります。

ここに出てくる金額は、工房や宝飾店が自分の公式サイトに載せた実例と、金具の販売価格の集計です。同じ金額で作れるという意味ではなく、素材と作りで変わります。

3つの方法と費用

方法 残るもの 公開例
市販の金具に通す 元の品のまま 198円(税込)
工房で金具を足す 形と帯留めの金具 47,740円
石を外して作り直す 石だけ 27,200円から42,000円

※ 1行目は金具の販売価格(税込)。2行目は真珠の帯留めを兼用にした例(税別)。3行目は石や珠を銀の帯留めにした4件の最小と最大(税抜)。どれも別の店の公開例です。

市販の金具は、外せば元のブローチに戻ります。工房で金具を足すと、帯留めとしてもブローチとしても使えます。石を外して作り直すと、元の形は残りません。形見の品なら、元に戻せる市販の金具から試してください。

石を外して作り直す費用は、ほとんどが加工代です。指輪の石を帯留めにはめ込んだ公開例の内訳は、次のとおりです。

工房が公開した内訳:指輪から外した石を、手作りの帯留めにはめ込んだとき
加工代(石の枠を作ってはめ込む・税抜)
40,000円
銀の地金代(税抜)
2,000円
合計(税抜)42,000円(税抜・加工当時)

※ 1店が公開した1件の実例です。加工当時の参考価格と店が書いています。

台を銀で作っているので、地金代は小さく済んでいます。プラチナやダイヤを使うと桁が変わります。帯締めに留まっていたダイヤを外し、プラチナのペンダントにした別の宝飾店の例は、チェーン込みで226,050円(税込)でした。費用の組み立て(加工代・地金代・石の下取り)は指輪リフォームの値段の決まり方と同じです。

帯締めが通るかを測る

帯留めの裏金具を通る帯締め(イメージ)

帯留めは、裏の紐通しに帯締めを通して使います。作り替える前に、帯締めの幅と、紐通しの内側の寸法を測ってください。帯留めに使う細い帯締めは三分紐と呼び、帯留め金具を作るある会社は三分紐(幅約9mm)と書いています。三分紐より細い紐を二分紐、太い紐を四分紐と呼びます。

市販の金具 紐通しの内側
金具1:三分紐用の帯留め金具 幅10mm・厚さ5mm(紐通しの内径)
金具2:接着して使う帯留め金具 11mm×2mm(幅1cmまでの帯締め用)
金具3:ブローチを帯留めにする金具(小) 長さ1.1cm・厚さ4mm(帯締めの通る部分)

紐通しの内側が、帯締めの幅や厚みより小さいと通りません。二分紐から四分紐まで使い分けたいなら、紐の太さを選ばない金具にします。公開例では値段は2,640円(税込)で、二分紐・三分紐・四分紐を通せると案内されています。

工房に作り替えを頼むなら、使いたい帯締めを一緒に預けてください。ヘマタイトの帯留めの公開例は、通したい帯締めを店に預けて、それに合わせて大きさを決めて作った例です。

自分の品を何に作り替えられるかは、写真を送って工房に相談できます。

ブローチを帯留めにする

ブローチは、針を筒に通す市販の金具を使えば、加工せずに帯留めになります。公開されている金具の値段は、パイプ付きの帯留め金具が170円(税別)、帯留めコンバーターが198円(税込)、紐の太さを選ばない金具が2,640円(税込)です。

使えるかどうかは、ブローチの針の長さで決まります。針が金具の筒より短いと留まりません。帯留めコンバーターの例では、針を通す筒が約15mm(ピンを通すパイプの長さ・三分紐用)です。表の金具3は、ピン(針)の長さが2.3cmほどあるブローチから使えると案内されています。買う前に、ブローチの針の長さを定規で測ってください。

針が短い、針の位置が偏っている、重いといったブローチは、工房で帯留めの金具を溶接してもらいます。石がぐらついているブローチや指輪は、帯留めにする前に石留めを直すかを決めます。爪の直し方と料金は爪・石座の修理で確かめられます。

帯留めをブローチ・ペンダントにする

使わない帯留めは、裏にブローチの針や、チェーンを通す金具(バチカン)を足せば、洋服でも使えます。帯留めの金具を残しておけば、着物の日はまた帯留めとして使えます。

帯留めをどう作り替えるか

金具を足して兼用にする

  • 帯留め・ブローチ・ペンダントで使える
  • 元の帯留めの金具も残る
  • 公開例は47,740円(税別)

帯留めの金具を外して付け替える

  • ブローチだけ、ペンダントだけになる
  • 帯留めには戻せない
  • 外した金具の返却を頼める

真珠の帯留めをブローチとペンダントの兼用にした公開例は、真珠を付けたまま、レーザー溶接で金具を付けた例で、期間は3週間でした。内訳には、元の金具の切り取り2,000円と、新しい金具2つの溶接が含まれます。珊瑚のネックレスの珠で帯留めを作り、ペンダントにもなる金具を付けた別の工房の例は35,000円(税抜・材料費込み・加工当時)でした。

針を足すときは、帯を傷めない形かも確かめます。留め具には、まっすぐな針を筒に差し込む鉄砲タイプと、回して針を留める丸い風車タイプがあります。ある宝飾店は、帯を傷めないよう、引っかかりやすい風車タイプでなく鉄砲タイプの針にし、帯留め金具の上部に付けたと説明しています。

チェーンで下げる方法と費用は、ブローチをペンダントにする費用で確かめてから選んでください。

珊瑚・真珠・翡翠・べっ甲の帯留め

珊瑚・真珠・翡翠の帯留めは、石を外してからロー付けするか、レーザー溶接でつなぎます。ロー付けは、金属を溶かした材料で金具をつなぐ方法で、火を使います。レーザー溶接は、光を当てて熱を一点だけにかけてつなぐ方法です。

素材 熱をかけたときの傷み
珊瑚 ひび
真珠 焼け・変色・ひび割れ
翡翠 バーナーの熱で傷む

※ 真珠と翡翠はGIA(米国宝石学会)の案内、珊瑚はある工房の説明によります。

その工房は、珊瑚の帯留めをブローチにしたとき、珊瑚を地金の枠から外してからロー付けしたと書いています。時間がたった珊瑚はもろくなっていることがあり、ロー付けの火でひびが入るおそれがあるからです。真珠を付けたままレーザー溶接で金具を足した宝飾店の例もあります。

ピンで留めた真珠や珊瑚は、付けたまま火を使うロー付けをしてはいけません。ある宝石店は、ピン留めの真珠・珊瑚は表面を守っても内側から熱が入ると説明しています。外せない作りなら、レーザーで直します。別の店は、熱に弱い石はレーザーロー付けで対応可能としています。リフォームでは火を使うため、熱に弱い素材は受けない場合があると答える店もあります。

べっ甲の帯留めは、紐通しが壊れても、金属ではなくべっ甲で作り直して付けた修理例があります。

写真で分かること、現物で決まること

写真と定規で決まるのは、市販の金具で済むかと、工房で加工する場合の方法の候補までです。珊瑚や真珠を外せるか、地金が溶接に耐える厚みかは、現物を見てから決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 針の長さと位置、紐通しの内側の寸法
  • 素材(銀・金・珊瑚・真珠)と刻印
  • 金具を足すか、作り直すかの候補

現物で決まること

  • 珊瑚や真珠を外せるか、もろくなっていないか
  • 石を押さえる地金の厚みと、溶接の方法
  • 石や珠の緩み

石を外せるか、レーザー溶接で済むかは、帯留めの表・裏・紐通しの写真を送って相談すると見当がつきます。珊瑚なら、丸い形か半円かで提案が変わると案内する店があるので、横からの写真も添えます。

自分で金具を付けてよい品

自分で接着してよいのは、手芸の材料やアクセサリーパーツで作った、値段の安い品だけです。金や銀の品、珊瑚・真珠の品、形見の品は、接着しないで工房に任せてください。

一度接着剤を付けた金属は、工房で直しにくくなります。ある修理店は、接着剤を使うとろう付けできなくなると注意しています。安い品に接着するなら、帯留め金具を作る会社は金具はホットボンドや木工ボンドでなく、アロンアルファやレジンなど強い接着剤で付けると案内しています。

見積もりで聞くこと

工房に頼むときは、見積書で次の欄を確かめます。

見積書で確かめる欄

  1. ①加工の代金金具・溶接・石枠の内訳金具を足す数と、溶接の箇所の数を聞く
  2. ②付け方ロー付けかレーザー溶接か珊瑚・真珠・翡翠が付いていれば必ず聞く
  3. ③元の金具返却か買い取りか形見の品なら「元の金具は返却で」と最初に伝える
  4. ④税と期間税込か税抜か、仕上がりの日公開例でも税抜・税別・税込が混ざっている

宅配で預けるなら、配送中と加工中の補償、断ったときの返送料を先に聞いてください。聞き方は宅配で預けるときに聞くことで確かめられます。形見の品は、形見のジュエリーをどうするかで残し方を決めてから預けてください。

今日やること

  1. 1裏を撮って測る針の長さ・紐通しの内側の寸法を測り、素材(銀・金・珊瑚・真珠)を確かめる
  2. 2加工が要るか決める針が長く上側にあれば市販の金具を試す。合わなければ写真で相談する
  3. 3聞くことを書く「珊瑚の帯留めを、ブローチとしても使えるようにしたいです。帯留めの金具は残してください。石を外して作業するか、レーザー溶接か、税込の総額と期間を教えてください」と書いて、表・裏・紐通しの写真と一緒に送る

出典