ネックレスをブレスレットにする費用は、元の品のどこまでを使うかで決まります。チェーンを切って留め具を付けるだけなら安く、石を留める枠やチェーンを新しく作るほど高くなります。
ここに出てくる金額は、工房や宝飾店が公式サイトに載せた公開例の集計です。同じ金額で作れるという意味ではなく、地金の相場と元の品の状態で変わります。
作り方で変わる費用
ブレスレットへのリメイクは、元の品をどこまで使うかで3つの段に分かれます。
| 作り方 | 公開例の費用 | 条件 |
|---|---|---|
| ネックレスを切って留め具を付ける | 1,500円+税・2本で4,680円(税別・K18の留め具などのパーツ代込み) | 税別。留め具の代金を含む |
| 指輪の石を新しい枠とチェーンに留める | 74,580円(税込) | 税込・下取り前 |
| 地金を溶かしてバングルを作る | 132,000円(加工代) | 加工代のみ。地金は持ち込み |
※どれも店が「実際に作ったときの価格」として載せた例です。
いちばん安いのは、元のチェーンと留め具をそのまま使う作り方です。新しい地金を足す作り方ほど、費用が上がります。
ネックレスを切ってブレスレットにする
チェーンのネックレスは、ブレスレットの長さに切って、切り口に留め具を付けます。長いネックレスなら、2本に分けて両方を使えます。
- 元のネックレスの長さ
- 40cm
- ブレスレット1本目
- 18cm
- ブレスレット2本目
- 18cm
※ ある宝飾店が公開した、40cmのネックレスは、18cmのブレスレット2本分になる(4cm余る)という例の計算です。
女性用のブレスレットの長さは、ある宝飾店の案内で女性用ブレスレットの一般的な長さは18cm前後です。ネックレスとブレスレットを1本ずつにするなら、ネックレス側の長さを先に決めてから、残りでブレスレットを取ります。ネックレスの長さの選び方はネックレスの長さ調整にあります。
費用は工賃と留め具の代金
ある工房は、K18の喜平ネックレスから、ブレスレットとアンクレットを作った例を公開していて、工賃は1本1,000円+パーツ代(税別)、合計は2本で4,680円(税別・K18の留め具などのパーツ代込み)でした。
別の工房は、全長45cmのネックレスを、全長19.5cm希望のブレスレットにした例で、1,500円+税です。この店は、安く済んだ理由を元の金具と丸カンをそのまま使え、ロー付けも不要だったので安く済んだと説明しています。留め具をロー付け(金属同士を溶かした材料でつなぐこと)で付ける場合は、2,000円〜3,000円くらいとしています。
余ったチェーンは、下取りや買取に出せます。同じ店では、切り取った残りを約1万円で買い取り、実質の負担は0円になった例もあります。別の宝飾店も、余ったチェーンを下取りして、リメイク代を下げる提案をしたと書いています。金やプラチナのチェーンなら、余りの扱いを最初に聞きます。
2連のブレスレットにすることもできます。ある工房は、2連ブレスレットの仕上がり全長を、手首周りに合わせて22cmに決めた例を公開しています。2本のチェーンを1つの留め具にまとめる作りでは、2本のチェーンを1つの留め具にそのままつなぐと強度が足りず、間に補強の横棒をロー付けしたと説明しています。
自分で切ってよいか
ビーズやメッキのチェーンなら自分で切って金具を付ける人もいますが、金やプラチナのチェーンは同じようには扱えません。切り口に留め具を付けるにはロー付けかレーザー溶接が要り、切った後で元の1本に戻すにもつなぎ直す加工が要ります。長さを決めて、切る作業ごと頼むほうが無駄がありません。
自分の品を何に作り替えられるかは、写真を送って工房に相談できます。
指輪の石をブレスレットにする
指輪の石をブレスレットにするには、石を外して、ブレスレット用の枠に留め直します。ある専門店の公開例は、指輪の石を外し、ブレスレット用の枠に留め直して両側からチェーンで吊る作りでした。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 合計 | 74,580円(税込) |
| 内訳 | 加工代55,220円+チェーン(16cm)19,360円(税込) |
| 期間 | 約5〜6週間 |
チェーンの代金が総額の4分の1ほどを占めています。家にある細いチェーンのネックレスを切って使えるなら、その分を抑えられます。元の指輪の枠は、使わないなら下取りに出すか返してもらうかを選びます。石を外して別の形にする費用の決まり方は、指輪のリフォームの値段で全体を確かめられます。
真珠ネックレスの余り珠

真珠ネックレスを短くしたときの余り珠は、ブレスレットに使えます。ある店では、真珠ネックレスを念珠にする加工(9,000円)と同時に頼むと、残りの珠で作るブレスレットが1,000円です。
余った珠は、下取りに出しても値段がつかないことがほとんどです。ある宝飾店は、パール自体は下取りの対象外がほとんど(留め具のプラチナ・WGは対象)としています。余り珠の使い道はブレスレットのほかピアスや指輪もあり、作り方ごとの費用は真珠ネックレスのリメイク費用にあります。
ブレスレットを指輪やペンダントにする
使わないブレスレットは、指輪やペンダントの材料になります。ある工房の公開例は次のとおりです。
| 作り替え | 公開例の費用 |
|---|---|
| 長い喜平のブレスレットを、指輪と短いブレスレットに分ける | 加工代18,000円 |
| ブレスレットの一部でペンダントと指輪を作る | ペンダントの加工5,000円+指輪の加工28,000円+地金代19,411円 |
| ブレスレットの小さなダイヤと指輪で作り替える | 加工代59,000円から下取り33,091円を引いて25,909円 |
※この工房は、掲載の料金は当時の地金代と加工代で、相場や改定で変わるとしています。税込か税別かは書かれていません。
長いブレスレットなら、切った分で指輪を作り、残りを短いブレスレットとして使えます。喜平(平たい輪をつないだ太いチェーン)の作り替えは喜平のリメイクにまとめています。
バングルを作る・長さを決める
バングル(輪の形の、留め具のないブレスレット)を手持ちの地金で作る費用は、チェーンを切る作り方より大きくなります。ある工房の参考例では、加工代が132,000円(加工代)、手持ちの品を一部溶かして作った例は約11万円(加工代)でした。溶かして作るときの地金の足し引きは溶かしてリメイクする方法にあります。
長さは、手首周りに何cm足すかで決めます。あるジュエリーブランドは、次の3つの長さを挙げています。
| 手首周りに足す長さ | 着けたときの感じ |
|---|---|
| +1cm | ぴったり。チェーンではない、形のしっかりしたブレスレット向き |
| +1.5cm | 締めつけず、ほどよいゆとりがある。毎日着ける向き |
| +2cm | 少しゆとりがあり、手の甲にかかる |
手首周りは、ひもやメジャーを手首に巻いて測ります。チェーンを切る作り方では、短くする直しは切るだけですが、長くするにはチェーンを足す加工が要ります。迷ったら、長めの寸法で頼んで着けてみてから詰めるほうが、やり直しが少なくて済みます。
写真で分かること、現物で決まること
写真で決まるのは、作り方の候補と見当の金額までです。留め具をそのまま使えるかと、地金の重さは現物で決まります。
写真で分かること
- チェーンの種類と太さ、全長
- 留め具の形と、刻印の有無(K18・Pt850など)
- 切って分けるか、石を留め直すかの候補
現物で決まること
- 元の留め具と丸カンが使い回せるか
- 余りの地金の重さと、下取りの額
- 石の割れ・欠けと、枠から外せるか
元の品の全体を定規と一緒に撮り、留め具と刻印を近くから撮って写真で相談すると、切って分ける案と作り替える案の見積もりを並べて比べられます。手首周りの寸法を書き添えると、何本取れるかまで答えが出ます。
手持ちのチェーンの留め具が弱っているなら、切る前に直しておきます。切れや留め具の傷みの料金はチェーン修理の料金、ブレスレットの切れ・歪みはブレスレット・バングルの修理代にあります。
今日やること
- 1長さを測る元のネックレスの全長と、自分の手首周りを測る
- 2元の品を撮る全体を定規と一緒に、留め具と刻印(K18・Pt850など)を近くで撮る
- 3写真を送って相談する「◯cmのネックレスを、手首周り◯cmのブレスレットにしたいです。余りの下取りを引いた税込の総額を教えてください」と書いて送る
