指輪の石をピアスにする費用は、石を留める加工の代金と金具の代金の合計から、元の枠の下取りの額を引いた額です。石が2つあれば両耳、1つなら片耳か石の買い足し、と石の数で作り方が決まります。
- 加工代
- 18,000円
- 金具(プラチナのポストとキャッチ)
- 5,000円
- 残った指輪の金属の買い取り
- −8,507円
※ 他店の実例です。税抜で、加工した当時の参考価格です。
ポストは耳に通す軸、キャッチは裏で留める部品です。指輪の輪の部分はピアスに使わないので、その金属を下取りに出せば費用に回せます。
石の数で作り方が決まる

両耳でそろえるには、同じくらいの石が2つ要ります。だから、指輪に付いている石の数で作り方が決まります。
| 指輪の石 | 作り方 |
|---|---|
| 同じ大きさの石が2つ | そのまま両耳に |
| 大きな石が1つ | 片耳にするか、石を買い足す |
| 小さな石がたくさん | 分けて両耳に |
| 大きな石1つと脇の小さな石 | 脇の石で両耳、大きな石は別の品に |
石が1つの指輪について、ある宝飾店は両耳そろえるには同じ石をもう1つ探す必要があり、片耳だけ作る選択もあると書いています。この店の例では、色の付いた宝石(色石)1つの指輪を片耳のピアスにして、支払いは25,000円ほど(台座の下取り後)、期間は約2週間でした。別の宝飾店にも、祖母から受け継いだ1粒の指輪を片耳用のK18スタッドピアスにし、旧リング枠は下取りした例があります。スタッドピアスは、耳たぶに石が付くだけの形です。
小さなダイヤ(メレ)がたくさん付いた指輪は、石を分けて両耳に使えます。ある工房は、指輪の42石の小さなダイヤを全部使ってピアスにした例を公開しています。別の宝飾店には、メレダイヤをK18スタッドピアスにし、残ったメレと旧枠は下取りにした例があり、使わなかった石は費用に回せます。
石が5つ並んだ指輪を、3つは指輪に、2つはピアスに分けたある工房の例では、ピアスの分の代金はピアス分162,800円(税込)でした。石の多い指輪は、全部をピアスにしなくても、指輪とピアスに分けられます。
公開されている実例の金額
工房や宝飾店が公開した、指輪の石からピアスを作った実例です。どれも他店が加工した当時の価格で、同じ金額で作れるという意味ではありません。
| 実例 | 下取り前 | 下取り後 | 税 |
|---|---|---|---|
| 色石1つ→片耳 | 記載なし | 25,000円ほど(台座の下取り後) | 表示なし |
| ダイヤ2つ→両耳 | 23,000円 | 14,493円 | 税抜 |
| ダイヤ2つ→両耳 | 43,200円 | 31,200円 | 表示なし |
| 小さなダイヤ42石→両耳 | 72,000円 | 記載なし | 表示なし |
| 7つの石のうち6つ→両耳 | 91,960円(税込) | 記載なし | 税込 |
※ 2行目は上の内訳の例と同じものです。石を多く使うほど、石を留める手間が増えて高くなります。
枠の金属が重い指輪ほど、下取りで支払いが下がります。3行目の店には、指輪とネックレスのダイヤ2つを、耳に引っかけるフックで下げるピアスにした例があり、下取りの額が加工の代金を上回って差額が返金になりました。別の工房も、支払額はリフォーム代から余った枠などの地金買い取り額を引いた額と説明しています。
元の枠を手元に残したいなら、最初の連絡で「枠は返却で」と伝えてください。3行目の店の別の例では、古枠は希望により返却しています。返却すると、下取りの額は引かれません。作り替え全体の費用の決まり方は指輪のリフォームの値段の決まり方にあります。
自分の品を何に作り替えられるかは、写真を送って工房に相談できます。
石を買い足すとき
石が1つの指輪で両耳のピアスにしたいなら、もう1つの石を店に探してもらいます。小さなダイヤなら、買い足す代金は小さく済みます。ある工房は、指輪とルースのダイヤに、足りないダイヤを1粒足して取り巻きのピアスにした例を公開しています。足したダイヤ1粒の代金は4,000円でした(税の表示なし・当時の料金)。ルースは枠に留めていない石、取り巻きは石の周りを小さなダイヤで囲む形のことです。
大きな石は、大きさ・色・形をそろえた石を探すのが難しく、石の代金も加工代とは別にかかります。真ん中に付くような大きな石1つなら、まず片耳の見積もりを取り、買い足す案と比べてください。
形見の指輪で、元の石だけを身につけたいなら、片耳にすれば石を足さずに済みます。もう一方の耳には、手持ちの別のピアスを着けられます。
金具の素材
ピアスの金具は、ポストとキャッチの2つです。素材は、プラチナかK18(18金)から選びます。金額が公開されているのはプラチナの例で、上の内訳の例ではポストとキャッチで5,000円(税抜)でした。K18にしたいなら、見積もりでプラチナとの差額を聞いてください。
素材には条件があります。ある工房は、金・銀・プラチナ以外は溶接できず加工不可としています。メッキの指輪は、ピアスに作り替えられません。刻印がなく素材の分からない指輪は、現物を見てから受けるかが決まります。
金属アレルギーがある人は、皮膚科でどの金属が合わないかを確かめてから、金具の素材を決めてください。耳に穴を開けていないなら、ピアスではなくイヤリングにできます。金具の替え方と料金はピアスをイヤリングに変える方法と費用で確かめられます。
写真で分かること、現物で決まること
写真で決まるのは、片耳か両耳かの候補と、見当の金額までです。石の状態と枠の重さは、現物を見てから決まります。
写真で分かること
- 石の数と、おおよその大きさ
- 留め方(爪か、金属で包む形か)
- 片耳・両耳・分けて使うの候補
現物で決まること
- 2つの石の大きさと色がそろっているか
- 爪の下の石の欠け
- 枠の重さと、下取りの額
石を枠から外すと、爪の下に隠れていた欠けが分かることがあります。外す作業の料金と注意は指輪の石外しの料金にあります。石の数と大きさが分かる正面と横の写真に、内側の刻印の写真を添えて写真を送って相談すると、片耳・両耳それぞれの見当を聞けます。
ピアスを指輪にする
逆に、ピアスの石を指輪にすることもできます。片方だけ残ったピアスや、使わないペアのピアスを、指輪にまとめる作り替えです。
- 片方だけのピアス→K18の指輪:ある工房の例で44,000円〜(別途消費税)
- ダイヤの指輪とペアのピアス→1本の指輪:別の工房の例で177,000円から下取り地金16,610円を差し引き(税の表示なし)
1つ目の例では、ピアスから切り取ったK10(10金)の軸が1,400円で買い取られ、代金から引かれました。ピアスの石は小さいことが多いので、指輪の真ん中に置く石にするか、脇に並べる石にするかを相談のときに決めます。
指輪の石とピアスの石をまとめて1本の指輪にする方法は、2つの指輪を1本に・1本を分けるリメイクで確かめられます。
片方なくしたピアス
片方をなくしたピアスは、もう片方を作るか、残った片方を別の品に作り替えるかを選びます。ある宝飾店は、片方だけ残った品はもう片方を製作、またはペンダント・指輪に作り替えとしています。
もう片方を作る
- 同じ形のペアに戻る
- 似た部品と石を探してもらう
- 同じものが見つかるとは限らない
別の品に作り替える
- 残った石を指輪やペンダントにする
- 外した金具は下取りに回せる
- ペアのピアスには戻らない
ある工房は、片方なくしたピアスは、ほぼ同じ部品を探してもう片方を作れる場合があると書いています。ブランドのピアスなら、まず買ったブランドに、片方だけ買えるかを聞いてください。
見積もりと期間
見積もりは、加工の代金・金具・足す石・下取りを分けて出してもらいます。分けてあれば、どこに費用がかかっているかが読めます。
見積書で確かめる欄
- ①加工代石の枠を作る・留める代金片耳と両耳の両方の金額を出してもらう
- ②金具ポストとキャッチの素材プラチナかK18か。アレルギーがあれば伝える
- ③足す石買い足す石の代金石の大きさ・色をどこまで合わせるか
- ④元の枠下取りの額か返却か下取りの額は、引く前の総額と分けて書いてもらう
完成までの期間は、他店の公開例で約2週間から約5〜6週間まででした。外した金具を手元に残したいなら、見積もりのときに返却か下取りかを伝えます。ある工房は、外したピアス金具は返却か下取り(合計から差し引き)を選べると答えています。
宅配で預けるなら、補償と送料を宅配修理の選び方で確かめてから送ってください。
ピアスにしないほうがいい場合
立て爪の婚約指輪を普段使いの指輪にする方法は立て爪の指輪のリフォーム費用、ペンダントにする方法は形見の指輪をペンダントにする費用で比べられます。
今日やること
- 1石の数を数える指輪を正面と横から撮り、石の数と大きさをメモする
- 2作り方を決める2つ以上なら両耳。1つなら片耳か、石を買い足すかを決める
- 3写真を送って聞く「指輪の石でピアスを作りたいです。加工代・金具・足す石・枠の下取りを分けた税込の総額と、片耳だけにした場合の金額を教えてください」と書いて、正面・横・内側の刻印の写真と一緒に送る
