ジュエリーナビ

結婚指輪のリフォーム・作り直しの費用|溶かして使える素材・刻印の入れ直し・2本を1本にする料金

更新 2026年10月27日・出典の最終確認 2026年10月25日

二本の指輪と幅広の模型と地金(イメージ)

結婚指輪のリフォームは、手持ちの指輪を溶かして新しい指輪の材料にするか、今の指輪のままサイズや幅だけを直すかで、費用の桁が変わります。溶かして作り直す料金は、他店の公開料金3店の幅で1本55,000円から10万円です。サイズだけなら数千円で済みます。

溶かして作り直す料金

手持ちの結婚指輪を溶かして作り直す料金を、工房の公式サイトで2026年10月に確かめると、次のとおりでした。どれも他店の公開料金で、手持ちの金属で足りる場合の値段です。見積もりの額ではありません。

本数 他店の公開料金
1本 55,000円から10万円
2本 2本143,000円〜

※ 1本は公式料金を確認した工房のうち3店の幅、2本は1店の料金です。どの店も税込か税別かを書いていません。

例として、ある工房は1本70,000円としています。条件は、甲丸(断面が丸い形)・幅3mm・9号で、金属が足りる場合です。見積もりは税込で出してもらってください。期間は、2本の料金を出している工房で約4〜6週間、1本1本70,000円の工房で9週間です。

金属が足りないときは、足りない分の地金代が加わります。ある工房は、料金をリフォーム費用=加工代+追加地金代+追加石代−下取と示しています。見積もりのどの欄がこの式のどこに当たるかは、指輪リフォームの値段で確かめられます。

実際に作り直した例では、結婚指輪2本を溶かし、ダイヤも使って1本にした支払いが126,000円(税込)でした。別の工房で、祖父から譲られた指輪のダイヤとプラチナで2本を作った例は、2本の加工代金105,000円(税の表示なし)でした。

溶かして使える素材

元の指輪を溶かして使えるかは、金属の種類で決まります。素材の可否を公式サイトに書いている工房の案内を比べると、Pt900とK18イエローはどの店も受けると書いています。ホワイトゴールド・ピンクゴールド・コンビは、受けないと書く店のほうが多く、店で分かれます。

内側の刻印 可否を公開している店の案内
Pt900 どの店も受ける
K18(イエロー) どの店も受ける
K18WG(ホワイト) 受けない店が多い。受けると書く店もある
K18PG(ピンク) 受けない店が多い
Pt1000・Pt999 受けない店がある。新しい地金を足して作った例もある
PtとK18のコンビ 受けない店が多い。形しだい・分析してから、とする店もある

※ 可否を書いていない店は数えていません。「受ける」と書く店でも、現物を見て断ることがあります。

ホワイトゴールドとピンクゴールドを断る理由を、ある工房は「K18WG・K18PGは再び熱を加えるとぼそぼそになったりヒビが入ったりしてリフォームが困難」と説明しています。コンビは、別の工房がプラチナとゴールドのコンビは専門機関での分析が必要(分析費用がかかる)としています。分析の費用の額は公開されていません。

Pt900やK18でも、溶かし直しそのものを勧めない店があります。あるリメイク専門店は、手持ちの金・プラチナを溶かすリメイクは基本的に勧めない(年代・メーカーで割り金の比率が異なり、強度と見た目の理由)としています。受けてもらえる素材でも、仕上がりの品位が変わることがあります。ある工房は、プラチナはPt900に純度を調節して作るとしています。Pt950の指輪を持ち込んでも、Pt900の指輪になります。

手元の石でどんな形にできるかは、石と枠の写真を送って工房に相談できます。

溶かすと金属は減る

溶かして作り直すと、金属は減ります。ある工房は、目減りは必ず発生すると書いています。

どれだけ減るかは、別の工房が総重量のおよそ10%の減りを見込んで作るとしています。公開された2件の実例では、それより多く減っています。

他店の実例 元の重さ 完成の重さ 減った量
公開例1(3本を1本の指輪に) 合計10.58g 7.55g 3.03g(持ち込んだ重さの約29%)
公開例2(指輪をペンダントトップに) 14.7g 11.1g 3.6g(元の重さの約24%)

※ 減った量には、デザインで使わなかった分も含まれます。

2本分を溶かしても、2本分の重さの1本はできません。少なくとも総重量のおよそ10%は減ると考えて、新しい指輪に要る重さに足りるかを聞いてください。足りなければ地金を買い足します。自分の指輪の素材は、内側の刻印で分かります。読み方は刻印図鑑で、金属としてのおおよその価値は地金の価値の目安計算で確かめてください。

刻印の扱い

溶かして作り直すと、内側の名前や日付の刻印は残りません。新しい指輪に同じ文字を入れ直すことになります。入れ直しの料金は、手で打つか、レーザーで彫るかで変わります。

刻印の入れ方 他店の公開料金
手打ち・機械彫り 10文字まで3,000円、以降1文字300円
レーザー 10文字まで7,000円(税別)、追加1文字700円(税別)

※ 手打ちはある修理店、レーザーはある宝飾店の公開料金です。

作り直しと同時に頼むなら、ある工房は手打ちの刻印を基本料金+3,300円〜としています。SORAで買った指輪なら、SORAの刻印の追加は5,500円(税込)・3週間〜です。

ブランドの名前の刻印は、他の店では戻せません。ある宝飾店は、メーカー・ブランドの刻印は再刻印しないとしています。元の刻印をそのまま残したいなら、溶かさずにサイズや表面だけを直してください。

2本を1本に・幅を変える

細い二本の輪と接合した幅広見本(イメージ)

2本の結婚指輪を溶かして1本にする費用は、加工代に、足りない分の金属代と石の代金を足して決まります。片方を着けなくなったときや、2本をまとめて1本の記念の指輪にしたいときに使える方法です。上の実例では、2本分の金属とダイヤを全部使って1本にしています。

今の指輪のまま幅を変えるなら、溶かさずに削る方法もあります。ただし、ある結婚指輪の店は幅広を細く削るのはできるが、細身を幅太にするのは難しい場合が多いと説明しています。太くしたいなら、溶かして作り直すか、金属を足して作ります。

溶かすか、今の指輪を直すか

溶かして作り直す

  • 形も幅も自由に決め直せる
  • 刻印とブランドの刻印は消える
  • 金属が減り、足りない分を買い足す

今の指輪を直す

  • サイズ直し・幅を細く削る・表面の仕上げ
  • サイズ直しなら多くの場合は刻印を残せる
  • 細い指輪を太くすることは難しい

事情別の最初の一手

作り直したい理由によって、最初にすることが変わります。

事情 最初にすること
サイズが合わない サイズ直しで済むか確かめる
金属アレルギーが出た 皮膚科で合わない金属を確かめる
片方をなくした 購入したブランドの再注文の決まりを聞く
節目に石を足したい 石を1粒足す料金を確かめる

サイズが合わないだけなら、作り直す必要はありません。サイズを小さくする他店の公開料金は1,320円から3,300円です。刻印も、ある工房は刻印のない位置で切るため多くの場合は刻印を残せるとしています。素材ごとの料金と日数は指輪のサイズ直しの料金と日数に、断られたときの次の手はサイズ直しができないときにあります。

金属アレルギーが出たときは、まず皮膚科で、どの金属が合わないかを確かめてください。そのうえで素材を変えて作り直します。ある工房で、プラチナの結婚指輪からダイヤを外し、タンタルという金属の指輪に作り直した例は、ペアで370,700円(税・送料込み)でした。コーティングや購入店の交換制度との比べ方は、金属アレルギーが出た指輪の選び方で確かめられます。

片方をなくしたときは、買ったブランドに再注文の決まりがないかを先に聞いてください。4つのブランドの決まりは次のとおりです。

  • 4℃ブライダル:盗難・紛失時は1回限り半額で作り直し(同品番・作り直し注文時の価格の半額)
  • トレセンテ:紛失時の再購入は取り扱い価格から20%OFF(結婚指輪はペアも20%OFF・デザインは選び直せる)
  • SEVEN DREAMS:紛失などで再製作する場合は20%OFF(地金相場で購入時価格の20%引きにならない場合あり)
  • SORA:同じ指輪の再制作は、いまの見積もり(税抜)の80%の価格

節目に小さなダイヤを1粒足すなら、ある宝飾店の料金で石代と留める工賃を合わせて4,100円からです。内訳は0.03カラットの小さなダイヤ1粒が2,100円(石を留める工賃は別)、石留めは2,000円〜です。

買い替えるか、今の指輪を作り替えるか

買い替えたい理由が「傷が増えた」「サイズが合わない」「若い頃に選んだ形が今の手に合わない」なら、今の指輪に手を入れて済むことがあります。理由ごとに、今の指輪でできることは次のとおりです。

買い替えたい理由 今の指輪でできること
傷・くすみ 新品仕上げ(磨き直し)
サイズ サイズ直し
幅・形が合わない 溶かして作り直す
2本目がほしい 今の指輪を残して1本足す

傷とくすみは、表面を磨き直す新品仕上げで目立たなくなります。細身の指輪なら、6店の公開料金(最低額)の中央値で2,100円です(税込・税別・表示なしが混在)。磨くと地金がわずかに減ることは、指輪の新品仕上げで確かめられます。

幅や形を変えたいなら、上の「溶かして作り直す料金」のとおり、今の指輪を材料に新しい形にできます。着けていない結婚指輪とサイズの合わない結婚指輪の2本を溶かし、平打ちの1本にした例では、加工代が19,800円でした(税の表示なし・1件の実例)。

2本目(セカンドマリッジリング)は、今の指輪を残したまま、重ねて着ける1本を足す考え方です。今の指輪の幅と形を伝えて、重ねたときに合う形にします。幅の広い指輪なら、1本を分けて2本にする方法もあります。ある結婚指輪の店は、自社の指輪について1本の指輪を中央から分割して2本にできるのは、幅が5.0mm以上でデザインが複雑でないものに限られるとしています。重ね付けの1本や石を足す方法は、結婚10周年の指輪にまとめています。

30代・50代といった年代で決まった買い替え時期はありません。傷・サイズ・形のどれが気になるかで、手を入れる場所を決めます。

ブランドの指輪を他店で直す前に

ブランドで買った結婚指輪は、他の店で手を入れると、元のブランドのアフターサービスが受けられなくなることがあります。他店に頼む前に、買ったブランドに「作り直しやデザインの変更を受けているか」を聞いてください。

ブランドによっては、自社で売った結婚指輪でも、新しいデザインに加工するサービスをしていません。ある修理店も、ブランド品は販売店以外で修理すると保証が受けられなくなると案内しています。ブランドで受けていないと分かってから、作り直しの相談に進みます。

写真で分かること、現物で決まること

溶かして使える素材か、サイズ直しで済むかは、内側の刻印の写真で見当がつきます。金属が足りるかと最終の金額は、現物の重さと品位を確かめてから決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 素材の刻印(Pt900・K18・K18WG)と、コンビかどうか
  • ブランドの刻印の有無
  • 幅・厚み・石の有無と、残したい文字
  • 溶かすか、今の指輪を直すかの候補

現物で決まること

  • 2本の重さと、減った後に新しい指輪に足りるか
  • 刻印どおりの品位か(海外製の割り金)
  • ホワイトゴールド・ピンクゴールドを溶かせるか
  • 足りない地金代と、仕上がりの品位

撮るのは、2本の正面・横・内側の刻印です。写真を送って工房に相談するときに、刻印の文字と「残したい文字」「希望の幅」を書き添えると、素材と形から作り直せるかと見積もりが分かります。

今日やること

  1. 1刻印を読む2本の内側の素材の刻印(Pt900・K18など)と、残したい文字を写真に撮る
  2. 2購入ブランドに聞く「この結婚指輪の作り直しやデザイン変更は受けていますか。他店で手を入れた後もアフターサービスを受けられますか」
  3. 3写真を送って相談する「Pt900の結婚指輪2本を溶かして1本にしたいです。足りない金属の代金と刻印の入れ直しを含めた税込の総額と期間を教えてください」と書いて、正面・横・刻印の写真と一緒に送る

作り替え全体の考え方は、ジュエリーリフォームとはで確かめられます。

出典