結婚指輪を着けなくなる理由は、きつい・ゆるい、曲げると痛い、かぶれる、仕事で着けられない、好みに合わない、のどれかにおおむね分けられます。理由が指輪の側にあるなら、直すか作り替えて着けられるようになることが多く、どの直し方になるかは理由で決まります。
| 着けない理由 | 直し方 | 他店の公開料金 |
|---|---|---|
| きつい・ゆるい | サイズ直し | 基本料金の中央値 2,500円 |
| 曲げると痛い | 内側を丸くする | 見積もり |
| かぶれる | 素材を替えて作り直す | 公開例 80,000円〜(材料費込み・税表示なし) |
| 仕事で着けられない | 首から下げる | チェーンと金具の代金 |
| 好みが合わない | 形を変えて作り替える | 1本 55,000円から10万円 |
| アクセサリーが好きでない | 無理に着けない | かからない |
※ 料金は、工房や宝飾店が公式サイトに載せている「〜から」の価格や実例を集めたものです。税込・税別・税の表示なしが混ざり、同じ金額で直せるという意味ではありません。
着けない人はどのくらいいるか
結婚情報誌の調査では、「基本外しているが時々着ける」「全く着けていない」を合わせた着けない派は18.5%(2023年・20〜30代の既婚男女206人)でした。同じ情報誌の2020年の調査では、着けない理由は1位が「元々アクセサリーを身に着けるのが好きじゃない」(29.3%)、2位が「仕事柄指輪を着けることができない」(21.3%)です。3位は「指のサイズが購入時と変わってしまった」(9.3%)、4位は「金属アレルギーになった」(8.0%)と続きます。
男性について、同じ情報誌の別の調査は、男性が着けなくなった理由として多かったのは「職業上の制約」と「着け心地」としています。着ける人は結婚からの年数とともに減り、以前の調査(2012年)では結婚3年以下ではおよそ84%が着けているのに、10年以上では半分以下に減るとされています。理由の上位のうち、サイズ・アレルギー・着け心地は指輪を直せば変わります。
きつい・ゆるい:サイズ直し
指のサイズが変わったなら、サイズ直しで戻せることが多いです。ある工房は、サイズが合わないと指に食い込んで痛んだり、指輪が落ちたりするとしています。
- 大きくする
- 確認した3店の中央値 2,500円
- 小さくする
- 確認した8店の中央値 2,500円
※ 各店の「〜から」の額の中央値です。大きくするときは足す金属の代金が別にかかります。税込・税別・税の表示なしが混ざります。
直せる幅には限りがあります。ある工房は、元のサイズから±3号以上の極端な変更は対応できないことがある(強度・真円が保てない)としています。石が並んだ指輪やプラチナと金を組み合わせた指輪は高くなり、ある工房の料金表では特殊なサイズ直し(ハーフエタニティ・コンビリングなど)が基本工賃10,000円〜(税別)です。素材や号数ごとの料金と日数は指輪のサイズ直しの料金と日数にまとめています。
購入店の無料のサイズ直しが残っていることもあります。何号の変化まで直せるかと購入店の決まりは結婚指輪のサイズが変わったらで確かめられます。直せないと言われたときの次の手は指輪のサイズ直しができないときにあります。
手元の石でどんな形にできるかは、石と枠の写真を送って工房に相談できます。
曲げると痛い:内側を丸くする

指を曲げたときに痛いなら、指輪の内側の角が当たっています。ある工房は、内側が平らな指輪は、指を曲げたときに角が点や線で当たりやすいとしています。
内側の角を削って丸くすれば、当たりがやわらかくなります。ある工房は、手持ちの指輪の内側を削って角を丸める仕立て直しの相談を受けるとしています。削れる厚みが残っているかで、できるかどうかが決まります。痛む場所ごとの直し方は指輪の着け心地が悪いときの直し方にあります。
かぶれる:外して原因を確かめる
指輪の下がかゆい・赤いなら、まず外します。ある皮膚科の解説は、かゆみや赤みに気づいたら指輪を外して肌を休ませるとしています。指が青や黒に汚れるだけなら、アレルギーではないことがあります。ある宝飾店は、青い色移りは皮膚にサビが付いただけの汚れで洗えば落ち、金属アレルギーとは別。赤み・かゆみ・水ぶくれが強ければ皮膚科に相談としています。
アレルギーなら、原因の金属を皮膚科で確かめてから素材を選びます。同じ皮膚科によると、金属アレルギーの代表的な原因はニッケルです。金やプラチナの指輪でも、純度100%でない指輪には、強度を出す割金としてニッケルが混じることがあるとされています。
素材を替えて作り直す
- 原因の金属を含まない素材で作る
- 他店の公開例:80,000円〜(材料費込み・税表示なし)
- 長く着けるならこちら
表面をコーティングする
- 今の指輪のまま、表面を覆う
- 使ううちにすり減る
- 一時しのぎとして使う
ある宝飾店は、最も効果的なのは地金そのものをアレルギー対応素材に変えることとしています。コーティングについて、ある皮膚科はコーティングは使ううちにすり減り、はがれると再び金属が肌に触れると書いています。反応した金属ごとの素材の選び方は金属アレルギーが出た指輪はどうする?で確かめられます。
仕事で着けられない:首から下げる
仕事中に指輪を外すのは、決まりで求められることがあります。ある宝飾店は、衛生面に留意する医療系・食品系、けがや化学変化などのリスクがある工事関係や製造業、人に触れる機会が多い介護・保育系など、仕事中の指輪の着用がNGの職種もあるとしています。食品を扱う現場では、ある市の衛生の点検表に「施設へ不要品(装飾品、腕時計、ヘアピン、安全ピン等)を持ち込んでいないか」という項目があり、指輪も外す対象に入ります。
仕事中だけ外すなら、指輪をチェーンに通して首から下げる方法があります。ただし、チェーンに直接通すと傷がつきます。ある宝飾店は、金属のチェーンに指輪を直接通すと、動くたびに擦れて、指輪の内側や側面に細かい傷がつくとしています。リングホルダーを使うと、指輪とチェーンが直接触れなくなるので、リングホルダーを使います。通し方とチェーンの選び方は指輪をネックレスに通すと傷む?にあります。
好みが合わない:形を変えて作り替える
デザインが好みに合わなくなったなら、今の指輪を作り替えます。作り直しを縁起が悪いと気にする人もいますが、ある宝飾店は「作り直し=縁起が悪い」といったことはないと書いています。
新しい指輪にする
- 今の指輪を溶かして、好みの形の指輪を作る
- 他店の公開料金:1本55,000円から10万円(手持ちの金属で足りる場合・税表示なし)
- 溶かせる素材の例:Pt950・Pt900・Pt850・K18WG・K18YGは溶かして成形できる
ペンダントにする
- 指ではなく首から下げる
- 他店の実例:幅広のPt結婚指輪を溶かしてペンダントトップに 55,000円(税表示なし・チェーン別)
- 仕事で指輪を外す人にも向く
溶かして作り直すと、金属は少し減ります。ある工房は、目減りは必ず発生するとしています。溶かせない素材や刻印の入れ直しは結婚指輪のリフォーム・作り直しの費用にあります。見積もりの読み方は指輪リフォームの値段で確かめられます。
写真で分かること、現物で決まること
着けない理由と指輪の写真があれば、どの直し方になるかの見当は付きます。できるかどうかと金額は、指輪を見てから決まります。
写真で分かること
- 内側の刻印から素材の見当(サイズ直し・溶かせるか)
- 幅と形、石の並び(直しやすさ)
- 直す・下げる・作り替えるの候補
現物で決まること
- 何号まで直せるか、削れる厚みがあるか
- 刻印どおりの素材か、ロウ付けやメッキの跡
- 溶かした後の重さと、足す地金の量
かぶれの原因の金属は、写真でも現物でも分かりません。皮膚科で確かめてから素材を決めます。正面・真横・内側の刻印の写真に「何が困って着けなくなったか」を書き添えて相談すると、理由に合った直し方の案が出ます。
無理に着けなくていい場合
結婚指輪は、毎日着けなくてもかまいません。理由によっては、直すより外しておくほうがよいこともあります。
相手が着けないことが気になるなら、理由を聞いてみてください。きつい・痛い・かぶれるが理由なら、指輪を直せば着けられるようになります。好みや習慣が理由なら、記念日だけ着ける、首から下げるなど、着け方を2人で決める道もあります。
今日やること
- 1着けない理由を1つに決めるきつい・ゆるい・痛い・かぶれる・仕事・好みのどれか
- 2指輪を撮る正面・真横・内側の刻印。今の号数と、着けたい号数が分かれば書く
- 3写真を送って相談する「結婚指輪が◯◯で着けていません。△△は残したいです。直せるか、作り替えになるかと、税込の見積もりを教えてください」と書いて送る
