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ジュエリーをオーダーメイドで作る費用と流れ|フルオーダーとセミオーダーの違い、内訳、期間、内金

更新 2026年10月24日・出典の最終確認 2026年10月25日

裸石とワックス原型と金属枠(イメージ)

ジュエリーのオーダーメイドは、店にある形を元に石や素材を変える「セミオーダー」と、形を一から決める「フルオーダー」に分かれます。費用は、地金(金・プラチナなどの金属)と石の代金に、作る手間の工賃を足して決まります。

セミオーダーとフルオーダーの違い

既成の指輪枠と削り出した原型(イメージ)

オーダーは、形をどこまで自分で決めるかで2つに分かれます。手持ちの石や地金を使う作り替えは、どちらとも組み合わせられます。

何を自分で決めるか

セミオーダー

  • 店にある形を元に、石・色・サイズを変える
  • 仕上がりを見本で確かめられる
  • 費用と期間を抑えやすい

フルオーダー

  • 形を一から決め、デザイン画や原型を作る
  • 模様や石の位置まで決められる
  • デザインを決める打ち合わせに時間がかかる

手持ちを使う

  • 石や地金を新しい形に使う
  • 石の代金や地金代の一部が要らない
  • 石の状態によっては断られる

ある工房は、セミオーダーを、店にある品を元に、石の種類・色を変えたり、別のサイズで作ったりする作り方としています。期間の差も公開されていて、ある店の目安はセミオーダー約40営業日(約1.5か月)、フルオーダー平均4か月です。

  • 欲しい形に近い品が店にあるなら、セミオーダーにします。型を選んで作るセミオーダーを3万円台からとしている店があります。
  • 家族の名前・モチーフ・家紋など、どこにもない形にしたいなら、フルオーダーにします。
  • 使っていない指輪の石や地金を生かしたいなら、どちらにするかの前に、手持ちの品で何ができるかを確かめます。手持ちの指輪を作り替える費用の決まり方は指輪リフォームの値段にまとめています。

いくらから作れるか

他の工房の公式サイトで、一から作るオーダーの最低価格を確かめ、中央値を出しました。

品物 最低価格の中央値 確認した店
リング 95,000円 4店
ペンダント 75,600円 3店

※ 素材を分けて価格を出す店はプラチナの額。税別1店と、税込か税別かを書いていない店を含みます。

ピアスの最低価格は、ある工房でピアス30,000円位からです。どれも最低価格なので、石を留める・幅を広げる・模様を入れると上がります。

作りたい物がいくらになるかは、イメージを送って工房に相談できます。

費用の内訳

オーダーの総額は、地金代・石の代金・工賃・チェーンなどの部品代の合計です。ある工房は、素材代(地金)・加工代(工賃)・オプション加工(石留め・メッキなど)の合計が総額と説明しています。持ち込みのサファイアでネックレスを作った工房の実例では、内訳は次のとおりでした。

ある工房の実例:持ち込みのサファイアでネックレスを作る仮の数字
加工料金(石座・バチカンを作り、石を留める)
45,120円
脇に留めた小さなダイヤ4石
9,960円
プラチナの地金
4,681円
チェーン
13,608円(40cm)
合計73,549円

※ サファイアは持ち込みなので、石の代金は入っていません。税の表示はありません。

この1件では、加工料金が総額の6割ほどを占めます。プラチナの地金代は、加工料金の1割ほどです。

工賃はデザインで決まる

工賃は、作る手間で決まります。ある工房は、工賃はデザインで決まり、簡単で小さな品ほど安く、複雑で大きな品ほど高いとしています。同じ工房は、熟練の職人が1か月ほどかけて作る品は、工賃だけで100万円を超えることもあるとも書いています。別の工房は、料金の目安で制作費(加工費)10万円〜、材料費(地金・宝石)は実費としています。

地金代の考え方

地金代は、使う金属の重さを相場で掛けた額より高く見積もられることがあります。削りかすや仕上げで減る分があるためです。ある工房は、手作りの材料費を地金相場の約2倍と説明しています。

素材で変わる額

同じ形でも、素材で最低価格が変わります。素材別に公開している2つの工房の例は次のとおりです。

素材 工房1 工房2
プラチナ 80,000円〜 約110,000円〜
金 ゴールド60,000円〜 18金 約130,000円〜
シルバー シルバー30,000円〜 約30,000円〜

※ 工房1は税の表示なしで、リング・ネックレス・ピアス等のフルオーダーの最低価格。工房2は税別で、シンプルな指輪1本の最低価格です。工房2の10金は約100,000円〜です。

工房1は金がプラチナより安く、工房2は18金がプラチナより高くなっています。金とプラチナのどちらが安いかは、店によって入れ替わります。シルバーは、どちらの工房でも金やプラチナよりずっと低い額です。素材ごとの向き不向きはジュエリーの素材の選び方で確かめられます。

費用を下げる方法

  • 細く・薄くして、地金を減らします。ある工房の料金例では、プラチナ900・約3gのシンプルな指輪1本 58,300円(基本加工料22,000円+材料費36,300円・税込・2024年12月の地金相場)です。
  • 石の数を減らし、石留めの工賃を減らします。
  • 手持ちの石を使い、石の代金を除きます。
  • 金やプラチナにこだわらないなら、シルバーにします。

デザイン料はかかるか

デザイン料の扱いは店で3通りに分かれます。見積もりを頼む前に、どれに当たるかを聞きます。

  • かからない:ある工房は、相談からデザイン提案(2、3点)と見積もりまでは料金なしとしています。別の工房では、その工房でオーダーする人には、デザインの提案は基本無料です。
  • 先に払い、成約したら代金から引く:ある店はデザイン料 30,000円(税別)・成約時は商品代金から差し引きです。
  • 成約したときにかかる:ある店のデザイン料は想定価格の約1割です。

先に払う型では、注文しなかった場合にデザイン料が戻らないことがあります。デザイン画を見てから決めたいなら、デザイン料の有無と、提案が何回まで含まれるかを最初に聞きます。

期間と流れ

期間は、デザインを決める段と、作る段に分けて聞きます。ある工房の目安は、打ち合わせからデザイン作成まで約0.5〜1か月と、製作期間 約1〜2か月です。

オーダーの流れ
相談作りたい物の写真・絵・予算を伝える
デザインと見積もりデザイン画や3Dの画像と、税込の総額
内金を払うここから取り消しの条件が変わる
原型を確かめるろうの原型やCGで形を見る
制作と受け取り仕上がりを確かめて残りを払う

完成までの期間の公開例は、短い店と長い店で大きく違います。

  • 短い例:ある工房はオーダーメイドの納期 約2週間〜1か月、別の工房は通常約1か月です。
  • 中ほどの例:ある工房は通常2か月ほどです。
  • 長い例:ある工房は相談からデザイン決定まで1か月ほど、製作に約3か月です。あるブランドは申し込みから3〜4ヶ月ほどとしています。

作る段だけの日数を書く店もあります。ある工房の期間は製作を始めてから2〜3週間ほどで、デザインを決めるまでの日数は入っていません。誕生日や記念日に間に合わせたいなら、その日付を最初の相談で伝え、デザインを決める日数も足した完成の日を聞きます。

フルオーダーでは、作る前に原型で形を確かめる店があります。ある工房は、デザインが決まったら内金を払い、ワックスモデル(ろうの原型)を作ってから本制作に入るとしています。形を見てから決めたい人は、原型を見る段があるかを聞きます。

見積もりから増えることはあるか

写真や絵だけで出す見積もりは、概算のことがあります。作り替えの例ですが、ある宝飾店は宅配は品物の到着後に検査して正式な見積もりを出すとしています。一方で、見積もりは出来上がり日数とともに提示、後から追加料金なしと書く店もあります。見積もりを受け取ったら「この額から増えることはありますか。増えるならどんな場合ですか」と聞きます。

内金と取り消しの条件

オーダーでは、内金(注文のときに先に払う一部の代金)を払ってから作り始める店があります。割合は店で違い、ある工房は制作を頼むときに見積額の3割、受け取るときに残りの7割、別の工房は見積もり額の約50%の内金を払ってから制作開始です。

取り消しの条件は、既製品の買い物と違います。内金が戻らない店や、注文の後は取り消せない店もあります。

迷っているうちは、デザインと見積もりを受け取る段で止めて構いません。内金を払うのは、形と総額と期間に納得してからです。

石や地金を持ち込むとき

手持ちの石は、オーダーの材料に使えます。持ち込み料の扱いは店で違い、持ち込みの宝石からも作れ、持ち込み料はかからない店もあれば、6,000円(税込・1製作ごと)の店もあります。

石の状態によっては断られます。ある工房は、極端に小さい石や、傷・ヒビが激しい石は加工が難しい場合があるとしています。加工中に石が割れたときの扱いも先に聞きます。ある店は、持ち込みのルースは、加工時の破損を補償しないとしています。

使わない指輪やネックレスの地金は、材料に回すか、下取りに出して代金に充てます。ある工房は、使わなくなったジュエリーは、地金として使えるほか買い取りもできるとしています。石を持ち込んで作るときの細かい注意は、石を持ち込んでペンダントを作ると石の持ち込みで指輪を作る費用、地金を溶かして使う方法は指輪を溶かして作り直す費用で確かめられます。

品物別の決めごと

品物ごとに、決めることが違います。作りたい物が決まったら、品物別のページで費用と決め方を確かめます。

作りたい物からページを選ぶ
ネックレス・ペンダントネックレスのオーダー:トップ・チェーン・長さ
ピアス・イヤリングピアスのオーダー:重さ・金具・左右
ブレスレット・バングルブレスレットのオーダー:長さ・留め具

写真で分かること、現物で決まること

作りたい形の写真や絵で分かるのは、セミオーダーで足りるかと、費用の幅までです。手持ちの石や地金を使うなら、使えるかどうかは現物を見て決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真や絵で分かること

  • セミオーダーで足りるか、一から作るか
  • 素材と大きさから見た費用の幅
  • 原型の確認が要りそうか

現物で決まること

  • 手持ちの石の欠けと、留め直せるか
  • 手持ちの地金の重さと品位
  • 確定した総額と完成の日

作りたい形の写真や絵と、使いたい石や地金の写真(刻印が見えるように)を添えて写真で相談すると、どの作り方になりそうかと費用の見当が先に分かります。

オーダーしなくていいケース

長さやサイズを直すだけなら、オーダーではなく修理として頼めます。指輪のサイズは指輪のサイズ直しの料金、ネックレスの長さはネックレスの長さ調整で確かめられます。

今日やること

  1. 1作りたい物を絵か写真にする似た品の写真か手描きの絵と、素材・予算・使う日を書き出す
  2. 2手持ちを撮る使いたい石や地金の品を、刻印(K18・Pt900など)が見えるように撮る
  3. 3聞くことを書き出す「税込の総額、デザイン料、内金の割合、取り消しの条件、見積もりから増える場合」

出典