ホワイトゴールドの指輪のサイズ直しは、メッキのかけ直しまで含めて見積もりを読みます。表面の白さはロジウムという金属の薄いメッキの色であることが多く、切ってつないで磨くと、継ぎ目に薄黄色い地金が出ることがあるからです。他店の料金表では、メッキ代を別に書く店と、ホワイトゴールドの料金を高く書く店があります。
サイズ直しで変わる3つのこと
ホワイトゴールドは、金に白っぽい金属を混ぜた合金です。造幣局の説明では、ホワイトゴールドは金が主体の白色系の金合金で、本来の「白金」(プラチナ)とは別物です。ある工房によると、K18WGは金が75%で、残りの25%は銀・パラジウムなどの金属です。混ぜても真っ白にはならず、地金を作る会社によると、ホワイトゴールドはリングなどの製品で売られている品は、表面にロジウムメッキをかけてあることが多いです。
サイズ直しで指輪を切ってつなぐと、次の3つが起きることがあります。
| 起きること | 直し方 |
|---|---|
| 継ぎ目のメッキが取れる | かけ直す |
| 足した地金の色が違う | メッキでそろえる |
| 継ぎ目に薄い線が出る | 仕上げで目立たなくする |
1つ目について、ある工房は修理や加工の溶接・研磨で、表面のメッキは取れるとしています。別の宝飾店も修理例で、サイズ直しでヤスリをかけると、ホワイトゴールド本来の薄黄色い地色が出ると書いています。そのため、サイズ直しの料金表に、K18WGにはサイズ直しのあとロジウムメッキを勧めると添える工房があります。
2つ目と3つ目は、ある宝飾店の説明です。この店は、ホワイトゴールドはサイズ直しで切断すると、薄い切れ目が入ることがあるとしています。混ぜる金属の種類と量は決まりがなく、作った業者しだいです。作ったときと同じ配合でないと、足した所の色が少し変わったり、溶接した所に違和感が出たりすることがあります。大きくするほど足す地金が増えるので、この差は出やすくなります。
他店の料金表の読み方
ホワイトゴールドのサイズ直しの料金表は、2つの型に分かれます。プラチナやK18と同じ額でメッキ代を別に書く型と、ホワイトゴールドだけ高い額を書く型です。工房・宝飾店が公式サイトに載せている料金を、同じ店の素材ごとに並べると次のとおりです。
| 公開例 | ホワイトゴールド | プラチナ・K18 | メッキ代 |
|---|---|---|---|
| 公開例1(税込) | 3,300円(税込)〜 | 同じ額 | 1,100円(税込)〜 |
| 公開例2(税別) | 7,300円〜(税別) | K18は同じ額 | 3,500円〜(税別・指輪) |
| 公開例3(税込) | 5,500円〜 | 3,300円〜 | 表になし |
| 公開例4 | 5,500円〜(K18WG) | 4,400円〜(K18・Pt900) | 表になし |
※ どれも他店の公開料金の「〜から」の最低額です。公開例4は税の表示がありません。
公開例1・2は、サイズ直しの額にメッキ代を足すと総額になります。大きくする直しはさらに地金代が加わり、公開例1の店は大きくするときは1号ごとにプラス1,100円(税込)〜(幅3mmまで)としています。公開例2の店は「メッキが必要な場合は別途メッキ代がかかります」と注意書きしています。
公開例3・4は、ホワイトゴールドの額にメッキ代が入っているかが表から読めません。変形直しの料金表で、ホワイトゴールドを6,500円〜(ロジウムメッキ込み)と書く店もあります。見積もりでは「メッキ代は入っていますか」と聞きます。
内訳つきの修理例
ある工房が公開した修理例では、K18ホワイトゴールドの結婚指輪のサイズ直しの内訳が次のとおりでした。
- サイズ直し:7,000円
- 新品仕上げ(傷を磨いて取る作業):3,000円
- 再メッキ:3,000円
同じ工房が、内側に刻印の多いブランドのホワイトゴールドの指輪を小さくし、仕上げとメッキをした例は、合計17,000円でした。どちらも税の表示はなく、同じページの料金表は税別です。
メッキだけの最低料金は、確認した6店のうち3店が3,000円から3,500円の間でした。メッキまで含めた日数は、公開例1の店の目安でサイズ直しの納期の目安は通常1週間です。素材ごとのサイズ直しの料金の全体は、指輪のサイズ直しの料金と日数で確かめられます。
自分の品だといくらで直るかは、壊れた所の写真を送って工房に相談できます。
溶接の修理と、メッキを省く選択

割れたり切れたりしたホワイトゴールドをつなぐ溶接(ロー付け)も、同じ理由でメッキ代が乗ることがあります。ある店のチェーンの溶接1か所の料金表では、ホワイトゴールドは3,960円〜(税込)で、プラチナやイエローゴールドより高い額でした。別の店でも、溶接1か所はホワイトゴールドとピンクゴールドが3,300円(税込3,630円)(K18WG・K18PG、1か所)で、ほかの素材より高い額です。チェーンの切れ方ごとの直し方はチェーンの修理の料金にあります。
メッキを省いて安く直す店もあります。ある店は、溶接の料金の注記で、メッキを省いて安く直す対応もするとしています。
かけ直す
- 継ぎ目も周りと同じ白さになる
- 仕上げ代とメッキ代がかかる
省く
- 修理代だけで済む
- 継ぎ目に薄黄色い色が出る
- 後でメッキだけかけ直せる
留め具の近くや指輪の内側など、見えにくい所の修理なら、省いても気にならないことがあります。表に継ぎ目が来るなら、かけ直したほうが色の差は目立ちにくくなります。
メッキの前には磨きが要ります。ある宝飾店は、汚れや小キズを残したままメッキをかけても、きれいなメッキはかからないと説明しています。同じ店はメッキで傷が消えたり隠れたりはしないとも書いています。見積もりに新品仕上げの代金が入るのは、このためです。
見積もりが上がる品と、作り直すとき
ホワイトゴールドといっても、混ぜる金属は品によって違います。地金を作る会社は、ニッケルを混ぜたK18ホワイトゴールドは硬い素材で、パラジウムを混ぜたものより黄色みがあると説明しています。どの配合かは、見た目でも刻印でも分かりません。
金属アレルギーが出たことがあるなら、メッキの下地にも気をつけます。ある店によると、ロジウムの下地にニッケルのメッキを使うことがあるとのことです。素材とメッキの関係は金属アレルギーが出た指輪はどうするで確かめてください。
直すより作り直したいときは、今のホワイトゴールドを溶かして使えないことがあります。ある工房は、K18WG・K18PGは再加熱でぼそぼそになったりヒビが入ったりしてリフォームが困難としています。別の工房の素材の一覧では、K18ホワイトゴールドはリメイク不可(割金の影響。特に海外製)です。その場合は元の指輪を手元に残し、新しい地金で作ります。素材の選び直しは指輪の素材の選び方で確かめられます。
写真で分かること、現物で決まること
写真で分かるのは、刻印と、色が出ている場所と、直したい所の範囲までです。足した地金の色がどこまで合うかは、現物を見てから決まります。ある工房も、説明や画像で概算見積もり、正式な見積もりは現品を見てからとしています。
写真で分かること
- 内側の刻印(K18WG・Pt900など)
- 色が出ている所が手のひら側か表か
- 石の有無、2種類の金属の組み合わせか
現物で決まること
- 配合と、足す地金の色の合い方
- 継ぎ目の線の出方
- メッキの下地と、磨きで取る傷の深さ
内側の刻印、直したい所、色が変わった所を明るい所で撮って写真で相談すると、メッキを含めた総額の見当と、省いた場合の違いを聞けます。サイズを変えるなら、今の号数となりたい号数を書き添えます。
刻印でプラチナと見分ける
頼む前に、指輪の内側の刻印を見てください。ホワイトゴールドかプラチナかで、メッキ代が要るかが変わります。
| 刻印の例 | 素材 | メッキ代 |
|---|---|---|
| K18WG・750・WG | ホワイトゴールド | かかることが多い |
| Pt900・Pt950・Pt | プラチナ | 通常は不要 |
| 刻印なし | 分からない | 見てもらう |
プラチナは地金そのものが白い金属です。プラチナに白いコーティングをする場合について、ある販売店は元の地金が銀白色なので、見た目の変化はほとんどないと説明しています。
一方で、ある宝飾店は数は少ないが、メッキをしなくても白いホワイトゴールドもあると書いています。メッキのない白い配合なら、かけ直しが要らないこともあります。刻印の読み方は指輪・ネックレスの刻印図鑑で確かめられます。
今日やること
- 1刻印を見る内側の「K18WG」「750」「Pt900」などを確かめる
- 2写真を撮る内側の刻印、直したい所(サイズ・割れ・切れ)、色が変わった所を明るい所で撮る
- 3聞くことを書く「仕上げとメッキを含めた税込の総額と、メッキを省いた場合の額」を見積もりで聞く
