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母や祖母から譲られた指輪を自分用に直す|サイズ直しで済むか作り替えか、残すもの(石・刻印・地金)と贈り主に聞くこと

更新 2026年10月26日・出典の最終確認 2026年10月25日

指輪の箱を手渡す二人の手元(イメージ)

譲られた指輪を普段使いにする方法は、サイズ直し・磨き直し・石を残した作り替え・直さずに持っておく、の4つです。どれにするかは、指輪の形が好きかどうかと、何を残したいかで決まります。

困りごと別の直し方

譲られた指輪で困ることは、サイズ・古く見える・石の3つに分かれます。工房や宝飾店が公式サイトに出している料金を集めると、次のとおりです。

困りごと 直し方 他店の公開料金
サイズが合わない サイズ直し(8店の中央値) 2,500円〜
傷・くすみで古く見える 新品仕上げ(6店の中央値) 2,100円〜
爪が高い・形が古い 石を残して指輪に(16店の中央値) 67,500円〜
指には着けない 石を残してペンダントに(8店の中央値) 30,000円〜
石が何か分からない 鑑別(石の種類を調べる) 3,850円(税込)・2,640円(税込)
直し方ごとの料金の中央値
新品仕上げ(6店)2,100円〜
サイズ直し(8店)2,500円〜
鑑別(石の種類を調べる)3,850円(税込)1社の料金
石を残してペンダントに(8店)30,000円〜
石を残して指輪に(16店)67,500円〜

※ 「〜から」の価格の中央値で、税込・税別・税の表示なしが混ざります。作り替えは元の枠の下取りを引く前、ペンダントはチェーン別です。鑑別は2つの鑑別機関の税込の料金です。同じ金額でできるという意味ではありません。

サイズ直しと磨き直しは数千円から、作り替えは数万円からです。形が好きなら、まずサイズ直しで着けてみて、それでも着けにくいときに作り替えを考えても遅くありません。

サイズが合わない

小さくするより、大きくするほうが高くなります。大きくするときは、他店3店の中央値で基本料金2,500円に、1号ごとの地金代1,000円から3,000円(4店の公開例)が加わります。

直せる幅には限りがあります。ある工房の説明では、元のサイズから±3号以上の極端な変更は対応できないことがある(強度・真円が保てない)とされています。大きく変えたいときは、断られることを前提に、作り替えの見積もりも一緒に聞きます。

料金の詳しい内訳は指輪のサイズ直しの料金と日数、断られたときはサイズ直しができないときで確かめられます。

古く見えるのは、形か、傷か

「古い」と感じる原因が形ではなく、表面の細かい傷やくすみなら、新品仕上げ(磨き直し)で足りることがあります。他店6店の公開料金の中央値は2,100円からで、作り替えよりずっと安く済みます。磨くと表面を少し削るので、彫りの模様や角の形が変わることがあります。何が戻り何が減るかは指輪の新品仕上げの料金と注意点で確かめられます。

形そのものが合わないなら、作り替えです。石を高い爪で持ち上げた立て爪の指輪は、普段使いでは服への引っかかりが気になることがあります。石を残して、石座(石を留める台)の低い枠に替えると、普段使いしやすくなります。

作り替えの中央値67,500円は、他店が出している「〜から」の下限です。石の大きさ・足す地金・脇石の有無で上がります。作り方ごとの値段は立て爪の婚約指輪のリフォームで確かめられます。

石が何か分からない

石の種類は、鑑別機関で鑑別書を作ってもらうと分かります。ある鑑別機関の説明では、宝石の種類を科学的に特定するのが鑑別書、天然ダイヤの品質を4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)で等級評価するのが鑑定書です。鑑別書は、値段を付けるものではありません。

指輪から石を外さずに調べられる場合もあります。ある鑑別機関の案内では、鑑別のレポートは、ルース(裸石)でも、指輪などにセットしたままの宝石でも依頼できるとされています。作り替えで石を外すなら、割れやすい石かどうかを先に宝石別の加工の注意と料金で確かめます。

地金のほうは、内側の刻印で分かります。古い品では、刻印がないこともあります。業界団体の規定にも、アンティーク・歴史的なジュエリー・ナゲットを使ったジュエリーには品位の刻印がないものがあるとあります。刻印がないときの確かめ方は刻印がない金・プラチナは本物?にあります。

残すものを決める

そのままの指輪と石・地金の見本(イメージ)

直し方を選ぶ前に、石・刻印・地金のどれを残したいかを決めます。残したいものによって、選べる方法が変わるからです。

残したいもの 合う方法 なくなるもの
指輪の形 サイズ直し・磨き直し ほぼなし
石 新しい枠に留め直す 元の枠の形
内側の刻印 輪を切らずに残す 輪を溶かすと消える
地金 溶かして新しい枠に使う 元の形と刻印

石だけを残すなら、元の枠は返してもらうか、下取り(店が元の金属を買い取り、代金から引くこと)に出すかを選びます。指輪1本の枠の下取りの公開例は3店で6,900円から23,000円です。迷うなら返却を選んでおけば、後で使い道を決められます。

日付や名前の刻印を残したいなら、輪を溶かす案は選びません。輪の形のまま首から下げる方法は形見の指輪をペンダントにする費用、地金を溶かすときの目減りは指輪を溶かして作り直すで確かめられます。

譲られた指輪を作り替えた公開例

他店の工房や宝飾店が公開している、母や祖母から譲られた指輪を作り替えた例です。同じ金額で作れるという意味ではありません。

誰から 元の品 作り替え先 費用
祖母 サファイアの指輪 ペンダントトップ 43,200円
祖母 ダイヤ2石の指輪 両耳のピアス 43,200円
母 5石の指輪 指輪とピアス ピアス分162,800円(税込)
記載なし 翡翠の指輪 横置きの指輪 99,000円(下取り後87,000円)

※ 1件目と2件目は税の表示なしで、元の枠の下取りを引いた負担がそれぞれ30,000円・31,200円(古枠下取り12,000円を引いた後)です。1件目のチェーンは手持ちの品です。3件目はピアスの分の税込の額で、指輪の分が別にかかります。

石が2つ以上ある指輪は、分けて2つの品にできます。3件目は、5石の指輪を、3石は指輪・2石はピアスに分けた例です。姉妹で分けたいときや、指輪とピアスの両方がほしいときの選び方は指輪をピアスにリメイクする費用にあります。

自分の品を何に作り替えられるかは、写真を送って工房に相談できます。

贈ってくれた人に聞くこと

形見と違って、譲ってくれた本人に直接聞けます。作り替えると分からなくなることもあるので、注文の前に次の5つを聞いておきます。

注文の前に聞いておくこと

  1. ①由来いつ・何の記念に買ったか婚約指輪だったかなど。何を残すかの手がかりになる
  2. ②買った店店の名前・ブランドかブランド品なら、先にそのブランドに聞く
  3. ③書類鑑定書・鑑別書・保証書鑑定書があれば、石の大きさと重さが分かる
  4. ④刻印日付・名前の意味刻印を残すかを決めるのに使う
  5. ⑤直し方形を変えてよいか何を残して、どこを変えるかまで伝えて聞く

ブランド品は、買ったブランドに出すかどうかで扱いが変わります。ある修理店は、ブランド品は販売店以外で修理すると保証が受けられなくなると注意しています。ブランド以外の店で直す場合も、ある宝飾店の目安ではブランド品のサイズ直しは、通常のサイズ直しの1.5倍ほどの費用になるとしています。保証書が残っていれば、まずそのブランドに保証の範囲を聞きます。

形を変えてよいかを聞くときは、何を残して、どこを変えるかまで伝えます。

「この指輪を毎日着けたいので、石はそのまま残して、引っかからない形に直したいと思っています。作り替えてもいいですか。」

今の形のままがいいと言われたら、サイズ直しだけにするか、直さずに持っておきます。見積もりと完成の絵をもらってから、贈ってくれた人に見せて決める方法もあります。

写真で分かること、現物で決まること

サイズ直しで済むか作り替えが要るかの見当は、写真でつきます。何号まで動かせるかと石の状態は、現物を見てから決まります。

写真で分かること・現物で決まること

写真で分かること

  • 形(立て爪か、低い爪か)と幅
  • 刻印の文字と位置
  • サイズ直し・磨き直し・作り替えの候補

現物で決まること

  • 何号まで直せるか(真円を保てる幅)
  • 石のゆるみ・爪の下の欠け
  • 刻印どおりの地金か、下取りの額

指輪の正面・横・内側の刻印を撮り、今の号数を添えてサイズ直しで足りるかを相談できます。贈ってくれた人に見せる案と見積もりも、同じ写真から作れます。

結婚式で着ける

母や祖母の指輪は、結婚式の「サムシングオールド」として着けることもできます。結婚情報誌の説明では、サムシングオールド(何か古いもの)には、家に伝わるものや母や祖母から譲り受けたアクセサリーなどを取り入れるとされています。

式に間に合わせるには、直し方で日程が大きく変わります。サイズ直しは他店4店の公開例で当日から14日前後、作り替えは4店の公開目安で2週間から2か月です。前撮りでも着けたいなら、前撮りの日を基準に逆算します。

式の日から逆算する
式の日を決める前撮りがあればその日を基準に
直し方を決めるサイズ直しか作り替えか
見積もりを頼む式の日付を最初に伝える
受け取って着けてみる式の前にサイズを確かめる

母の婚約指輪のダイヤで自分の婚約指輪を作りたい場合は、相手との話し方も含めて母の婚約指輪のダイヤで婚約指輪を作るで確かめられます。

直さずに持っておく判断

直す理由がはっきりしないうちは、注文しないで持っておいて構いません。作り替えると、元の指輪の形はなくなります。

持っておくなら、聞いた由来をメモにして、指輪と一緒に箱に入れておきます。次に誰かへ譲るときに、そのまま伝えられます。

今日やること

  1. 1指輪を撮る正面・横・内側の刻印を、明るい所で撮る
  2. 2贈ってくれた人に聞く由来・買った店・書類の有無と、形を変えてよいか
  3. 3写真を送って聞く「母(祖母)から譲られた指輪を普段使いしたいです。今の号数は◯号です。サイズ直しで済むか、作り替えが要るかと、それぞれの税込の総額を教えてください」と書いて、正面・横・刻印の写真と一緒に送る

出典